元々1600mや2000mの根幹距離より1400mや1800mなどの非根幹距離のほうが得意としている印象があったが、最近その傾向がより顕著な印象があり、クイーンズリングの戦績を見ると重賞勝ちは1400m、1400m、1800mそして今回のエリザベス女王杯2200mと正にそのマンハッタンカフェ産駒のイメージの結晶というような印象を持つ。ちなみにクイーンズリングと同世代のルージュバックも重賞全3勝は1800mとなっている。
1600m、2000m、2400mなどの根幹距離でダメという印象ではないのだが、かつてリーディングサイアーにもなった種牡馬とは言え、現在不動のリーディング1, 2位であるディープインパクト産駒やキングカメハメハ産駒は根幹距離ではより強さが際立つ印象があり、マンハッタンカフェ産駒は分が悪い印象がある。
1200m~3200mまで産駒の重賞勝ちがあり、ダートでも活躍馬が多いマンハッタンカフェは、数多いサンデーサイレンス系種牡馬でも最もオールラウンダーな種牡馬という印象もある。
守備範囲、対応距離が広くどの距離でもそつなくこなすゆえに、マンハッタンカフェ産駒自身は1400m~2400mなどで変わらぬパフォーマンスをしていても、大一番の根幹距離でパフォーマンスを上げてくるディープインパクトやキングカメハメハらに対すると分が悪くなるのかもしれない。
クイーンズリングやルージュバックなど残された産駒に根幹距離・非根幹距離という視点で今後どのような結果を残すのか注目したいと思う。