今週日曜は香港G1の2レースに日本馬が参戦予定となっており、そのうちいまだ日本馬の勝利がないレースとなっているのが、第43回チェアマンズスプリントプライズです。これまで日本馬の挑戦では2018年のファインニードルの4着が最高となっています。

シャティン競馬場の芝1200mで行われることもあり、暮れの香港スプリントと同じ舞台ということもあり注目となっているのが、昨年の香港スプリント、そして今年の高松宮記念とG1を連勝中のダノンスマッシュです。

日本でもおなじみのモレイラ騎手が騎乗予定となっており、父ロードカナロアも香港スプリントで圧倒的な強さを見せ付けていたことからダンゼンの1番人気が予想されていますが、その他は全て地元・香港勢ということで、頭数も13頭と揃ったこともあり楽ではない競馬が予想されます。

自在性があるという意味ではホー騎手騎乗のストロンガーが魅力で、前々走では3番手追走から2着、前走の香港スプリントカップでは11番手追走から末脚を伸ばし2着と、展開を問わない走りに注目です。また3戦連続3着となっており、前走の香港スプリントではダノンスマッシュより後方から末脚を伸ばして3着健闘となったラタンも、前走のパートナーであるスコフィールド騎手が騎乗ということもあり、再度の末脚爆発なるかも注目といえるでしょう。

また、今年に入って4戦とやや使い詰めなのは気になるものの、前走の香港スプリントカップでは最低人気ながら1着勝利からの参戦となるアメージングスターも注目です。

人気薄が予想される馬の中では、昨年ミスタースタニングでこのレースを勝利しているティータン騎手騎乗のビッグパーティーが面白いかもしれません。ここ2戦は8着大敗となっていますが、このコースの持ち時計では1分8秒2と、香港スプリントのダノンスマッシュを上回る持ち時計ということもあり、大穴をあける可能性も秘めています。

香港スプリントに高松宮記念と、国内外のスプリントG1連勝中のダノンスマッシュは香港勢にとって強敵となりますが、地元の包囲網は昨年の香港スプリントより分厚いかもしれず、面白いレースが期待できそうです。