馬券2つの『こうはいとう』

高配当と好配当、競馬では2つの『こうはいとう』が使われる事があるが、これらの使い分けを疑問に思われる方も多い。基本的にはどちらも配当の良い時に使われる言葉である。似た場面で使う似た言葉だけに使い分けが難しい。高配当は皆さん共通の認識で使われることだろう配当が大きい時に使う言葉だが、配当が大きいということの線引きは皆さんの価値観に委ねられる。

それに対して好配当。こちらが更に微妙なニュアンスを含んでいる。1つには、高配当ほどではないが、好い配当だったという意味で好配当という場面がある。例えば馬単40倍の配当が付いた時、基本的には好配当となり、倍の80倍なら文句なしの高配当だ。

この中間の60倍となると高配当なのかそれとも好配当なのか?ここは皆さん意見が分かれる所だと思う。どっちにしろ好配当以上は間違いない。私的見解では60倍は充分に高配当にあたり、50倍以上は高配当と考えている。

但し、あくまでこれは私の価値観であって人により物差しは様々。皆さんに私の価値観を押し付ける気は毛頭ない。ここからは高配当だと思った倍率が高配当である。20倍で好配当と言う人もいれば、中には100倍、つまり万馬券以上にならないと好配当にも高配当にも該当しないと言う歴戦の強者もいる。

そして好配当を更にややこしくさせるもう一つの意味に、想定よりも配当が付いた時に使う好配当というものがある。馬単10倍程度を想定していたら15倍もついた。こんなときに使う好配当もある。もともとは証券などの配当に使われる言葉の競馬への転用であり、厳密な定義は当然辞書などには載っていない。

絶対的な倍率の高さを言う場合でも、その人によって価値観は大きく変わって来るため、どこが分岐点と言うのはない。皆さんが考える所が分岐点であり、その分岐点には他人は関係ない。自分が喜ぶ好ましい配当が好配当。自分なりの分岐点を持っておけば大丈夫。他人が貴方の馬券を買うわけではないのだから。