ジャパンカップ当日の京都競馬場で行われるのが1200m芝の京阪杯です。フルゲート18頭が揃うこともあり、難解で荒れるレースとしても有名です。
特に2009年からの7年はその傾向が顕著となり、あの最強スプリンターロードカナロアが快勝した2011年を含めても1番人気は3着以内に3度のみ、優勝したのはこのロードカナロアのみとなっております。
3連単も2009年が約67万、2010年が約40万、2012年が79万、2013年が約47万、そして2014年にいたっては約203万と、ここ7年で実に5回も40万越えしているほど荒れているのです。
近走は成績が芳しくないが、走りには復活気配も感じられるティーハーフ
そんなレースで今年もフルゲート揃ったのですから荒れる可能性は限りなく高いと言えます。その京阪杯で今年狙いたいのはティーハーフです。
ティーハーフは今年6歳になる牡馬。5歳時に函館スプリントステークスを制して重賞ウイナーとなったのですが、その後のキーンランドステークスで1番人気で3着となって以降、前走のGⅡスワンステークスまでGⅠを含め重賞戦線を10戦して最高着順は6着と掲示板にさえ上がらない結果が続いています。
その間、二ケタ着順が半分の5回ですから完全に重賞の壁に跳ね返されている感じがします。今回はGⅢ戦ではありますが、おそらく人気もかなり落ちてくるでしょう。
しかし、今回狙いたいのには理由があります。2走前のスプリンターズステークスでは8着ながらも勝ち馬のレッドファルクスからは0.2秒差、前走のスワンステークスも同じく8着ながら
勝ち馬のサトノアラジンから0.6秒差、2着のサトノルパンからは0.4秒差と着順ほどの差はありません。
特に前走スワンステークスでは、マイルGⅠ常連のフィエロよりもいい33.7秒の脚を使って追い込み、フィエロを負かしているのです。これは着順の印象以上に復活気配が感じられます。それでいて、今回の京阪杯の距離1200mという舞台はティーハーフの6勝全てをあげている適距離ですし、京都競馬場も10戦して3勝2着2回と連対率5割とこれまた適競馬場でもあるのです。
以上の理由から、今回の京阪杯は復活気配の感じられるティーハーフの末脚がいよいよ嵌る時が来たと言えるでしょう。大復活劇を演出するかどうかはティーハーフの脚力次第ですが、どういう波乱の結果を出すのか楽しみなところです。