ディープインパクト産駒にとって鬼門といわれてきた皐月賞と菊花賞も、今年ディーマジェスティとサトノダイヤモンドが同時にその牙城を崩しました。今年はガリレオ産駒は勝てないと言われた凱旋門賞で上位独占を果たすなど、日本だけに限らず世界も含め競馬界にとって記録にも記憶にも残る一年となるのかもしれません。
そんな日本の至宝・ディープインパクト。サトノダイヤモンドの勝利が思わぬおまけもつけてくれました。史上初の「異なる産駒での3冠達成」かつ「3冠馬初の種牡馬3冠達成」のダブル偉業達成となりました。
まだまだ記録は残っており、めぼしいところでは父サンデーサイレンスが2003年に達成しているJRA年間重賞勝利数38を更新するかも注目が集まります。並ぶだけでも相当な難関であり、この時期に来てさらに重賞勝利を積み重ねる、というのはなかなか高いハードルです。
当時を振り返ると改めてサンデーサイレンス旋風の凄まじさを思い知ります。そして、「JRA重賞」ということで、地方交流重賞・海外重賞はカウントされていないというところも面白いですね。有力馬の海外挑戦が増えることで、国内重賞制覇のチャレンジ回数は減少傾向にあるかもしれませんし、当時127本だった重賞競走も現在は年間138本となっています。
同じ記録でも単純比較は難しいところですが記録は記録。残すところは1ヶ月弱ですが、2歳重賞を含めれば可能性はまだまだ残されています。分厚かった皐月賞と菊花賞の壁を一気に突破した2016年。現段階で36の勝利を積み上げてきました。偉大すぎるお父さんの残した記録を超えられるか要注目です。