京都2歳Sで1番人気に推されたヴァナヘイム、そして今週のチャンピオンズCのロワジャルダン、さらには阪神ジュベナイルフィリーズで有力視されているレーヌミノルなど、いずれも騎乗停止のため乗れなくなった浜中騎手。自業自得といえばそれまでですが、騎乗停止中に別の騎手が結果を出してしまったら、次回以降の騎乗の保証はないのもまた勝負の世界なだけに、負傷で戦線離脱した春とはまた違った試練に直面しています。
そんな浜中騎手も待ち望んでいたであろうデニムアンドルビーがついに今週末、復帰初戦を迎える運びとなりました。昨年の宝塚記念以来ぶり、1年以上の休養明けです。エリザベス女王杯で復帰の目論見も整わず、その後ジャパンカップも回避で、今週の金鯱賞にようやく登録がありました。
当然ながら鞍上は浜中騎手ではありません。以前は内田博幸騎手が主戦でしたが3歳時最後のジャパンカップ以降、古馬になってからは浜中騎手が全て手綱をとってレースに臨んでいます。牝馬ではミッキークイーン、短距離ではミッキーアイルがいて、野田オーナーからの信頼が厚い浜中騎手ですがも、有力馬主である金子真人HDの信頼もつなぎとめておきたいところ。川田騎手が金子真人HDの所有馬ではすでにラブリーデイ、マカヒキでG1制覇をしているだけにうかうかしていられません。
話を戻してデニムアンドルビーは、牝馬限定よりも牡馬混合のほうが鮮やかなキレる脚を使っている印象もある馬だけに、今回の復帰戦でも無様な競馬はしないであろうと考えます。誰が乗っても結果が出る馬というわけでもなさそうですが、完全復活で今後もGⅠ戦線に顔を出してくれるかどうか、今週末の走りをぜひ目に焼き付けておいてください。