ソウルスターリング、ミステルテとオープン馬2頭を出したフランケル。不思議と牝馬の活躍馬ばかりです。以前からいる種牡馬としては、ファルブラヴも日本では牝馬の活躍馬ばかり、というイメージがあります。
フランケルは種付け頭数に制限があるため、なかなか日本に入ってくる産駒数は増えてはこないでしょうが、欧州の重たい血統が最近の日本にマッチしていないイメージもあっただけに、洋芝、東京、京都コースと、それぞれの日本の馬場に適性がある、とわかっただけでもかなり大きな収穫となった2016年ではないでしょうか。
そんなフランケルですが、まだまだ隠しだまがいます。偉大なる兄を持つファヴォーラです。残念ながら、と言うわけでもないですが、またも牝馬です。とはいえ牝馬の仕上げには定評がある、かつ大物食いがある厩舎でもある栗東・藤原英昭厩舎の管理馬です。
母はグッドウッドマーチ。と聞いてもピンと来る方のほうが少ないでしょうが、兄には8月7日に他界した香港の短距離王・ゴールドファンがいます。
ミスエルテと似たような距離適性でマイルまで、というイメージがわく配合ではありますが、桜花賞からNHKマイルカップを連勝したラインクラフトもいますし、3歳になっても牝馬ならこの距離適性でも十分活躍の場はあります。
順調な調整が今後も進めば、年内12月の阪神開催でのデビューが予定されています。遅咲きのフランケル産駒にはなりますが、なんといっても今年の牝馬は豊作なだけに、この馬にも注目が集まりますね。