先日のメイクデビュー東京を制した白毛馬・ハイアムズビーチは、新種牡馬ドレフォン産駒として記念すべきJRAの産駒初勝利となりました。
白毛といえば金子真人HD所有の桜花賞馬・ソダシが最早世界的な代表馬と言える存在になりましたが、ハイアムズビーチも母ユキチャンということで、シラユキヒメ一族の一員であり、ソダシとは近親でいとこの関係に当たります。
アーモンドアイ引退後のシルクレーシングの看板馬になるかも含め、次走にも注目したいところですが、芝で勝利したことで新種牡馬ドレフォンの評価も変わってくるかもしれません。
父ジオポンティで母の父にゴーストザッパーがいるアメリカ産馬のドレフォンは、現役時代の戦績をみると8戦6勝、主な勝ち鞍はブリーダーズカップスプリント、1400mのフォアゴーS、キングスビショップSと、1400m以下のダートが主戦場だったこともあり、産駒もダート適性を期待しての配合が多かったものと思われ、そういった意味で、産駒初勝利が芝というのは、母系との相性もあるものの、生産者サイドとしては種付けをよりしやすい下地ができたものと思われます。
今年の2歳は127頭と多くの産駒がおり、ダート寄りの産駒ももちろん出てくるでしょうが、ハイアムズビーチの今後の活躍次第では、芝マイル以下のスピードを求める生産者もドレフォンを検討する可能性もあり、来年集まる繁殖牝馬の質もかなり変わってくるだけに、先々楽しみな種牡馬といえそうです。
同じく今年2歳馬デビューとなるコパノリッキー、ザファクターなどもダートのスピード血統を期待しての種牡馬デビューとなっています。ディープインパクト、キングカメハメハ亡き後の日本の馬産界は、さまざまな個性やバリエーションのある種牡馬が続々とスタッドインしており、混戦模様にはなりそうですが、先日の英オークスで歴史的な圧勝を演じたディープインパクト産駒のスノーフォールのように、いずれは海外で活躍する産駒の誕生も期待したいですね。