今週の土曜日、東京競馬場ではJGⅢの東京ジャンプステークスが行われます。宝塚記念の行われる今週は他の平場重賞がないため、宝塚記念の資金稼ぎとしては貴重なレースです。今年は出走頭数14頭の好メンバーが集まりました。
その中で注目しているのは、6歳牡馬のヒロシゲセブンです。ヒロシゲセブンは、前走中山グランドジャンプに出走し8頭立ての7着に敗退。今回、中山グランドジャンプ出走馬組3頭のうちの1頭として、4着のスマートアペックス、6着のマイネルプロンプトとともに出走してきました。ただ、6着のマイネルプロンプトからも大差離されたこともあってか前評判はそこまで良くないようです。
しかし、今回のヒロシゲセブンはプラス要素が多く、変わり身も期待できる1頭として注目しています。まずは東京競馬場替わりと言う点がプラス。過去に2戦して1勝2着1回で連対率100%と東京競馬場は得意なコースです。今回の出走馬14頭は、東京競馬場の障害を走った経験のある馬が少なく、14頭中半分の7頭となります。その中でも勝ったことがあるのは、ヒロシゲセブンとコウユーヌレエフの2頭のみ。
これまで障害レースを20戦走っているうちの19戦をコンビとしていた高田騎手が良血のグローブシアターに騎乗するため、今回は西谷騎手と初コンビとなります。長年コンビを組んでいた騎手からの乗り替わりというのは、少し心配になりますが、平地競争と比べると障害レースの方が騎手乗り替わりの影響は少ないとも言われています。
当時JGⅠを2勝したキングジョイという馬がおりましたが、2008年に高田騎手とのコンビで中山大障害を制した後、2009年の中山大障害ではそれまでずっと乗っていた高田騎手から、今回と同じく西谷騎手へ乗り替わり、初騎乗にも関わらず、見事西谷騎手との初コンビで中山大障害を制したというケースもあります。高田騎手から西谷騎手への乗り替わりはその再現を予感させますし、ヒロシゲセブンの新しい1面を出してくれるかもしれません。
ということで今年の東京ジャンプステークスは、東京で変わり身必至のヒロシゲセブンが西谷騎手とのコンビで新味を発揮して上位に食い込んでくれることに期待して応援したいと思います。