今週土曜小倉の9レースに組まれているのが、3歳以上1勝クラスの特別戦・国東特別です。フルゲート18頭に登録10頭と寂しい頭数にはなりましたが、前走で3着以内の馬の登録が多く、混戦模様の面白い競馬が期待できそうです。
そんな中で今回注目したのはキズナ産駒の3歳馬・ニホンピロタイズです。栗東・大橋厩舎の管理馬で、前走に引き続き酒井学騎手が騎乗予定となっています。
デビュー戦から酒井騎手とコンビを組んできましたが、勝てないまま3戦したところで3ヶ月の休養に入り、その後西村騎手が2戦騎乗し3,2着と安定した結果を残したあと、吉田隼人騎手が重馬場の中力強く抜け出して1着と、未勝利脱出まで6戦を要したものの、着実に力をつけてきている1頭です。
未勝利脱出後、3ヶ月の休養を経て挑んだ前走の春日井特別では、5番人気とやや低い評価ながら3着に食い込んでおり、叩き2戦目となる今回は上積みも含め勝ち負けが期待できるのではないでしょうか。
これまで7戦中4戦でパートナーを組んでいる酒井騎手としても、この馬とのコンビはまだ3着2回が最高着順ということもあり、そろそろ目に見える結果がほしいところではないでしょうか。
強敵となりそうな馬をみると、川田騎手騎乗のドゥラメンテ産駒アリーヴォも、母が関東オークス1着、フィリーズレビュー3着と芝・ダートともに活躍したエスメラルディーナという良血で、デビュー戦こそ大敗したもののその後は安定感ある走りを見せているだけに強力なライバルとなりそうです。
また、ハービンジャー産駒で未勝利脱出まで4戦を要したカレンルシェルブルも、芝中距離適性が高い1頭で、福永騎手を確保して挑む今回は連勝なるかも注目となっています。
登録10頭のうち参戦が結局7頭となってしまいましたが、1勝クラスながら厳選されたハイレベルなメンバーで楽しめそうなレースですね。