遅咲きながらブレイク中!JRA競馬学校27期生

引退し調教師に転進した蛯名正義騎手と武豊騎手が同期のデビューであることは競馬ファンの間では有名な話でしょう。また、同じく同期である川田騎手、藤岡佑介騎手、吉田隼人騎手、津村騎手の中で、競馬学校時代にダントツで上手かったのが津村騎手という話もご存知の方が多い話かもしれません。

新入社員でも同期入社という言葉があるように、同期という縁は思い入れの深い存在になるのは競馬界に限らず多く見受けられることではないでしょうか。

そこで今回は、リーディング上位や重賞の常連とまではいきませんが、今年勢いのあるデビュー11年目となった競馬学校27期生の騎手たちに注目してみました。

まずはアサマノイタズラとの出会いによって今年の皐月賞参戦がG1初騎乗となった嶋田純次騎手。今年のスプリングSではアタマ差の2着で重賞初勝利を逃したものの、自らの手で権利を掴み取っての参戦となりました。

残念ながら本番では二桁着順敗退となってしまい、夏のラジオNIKKEI賞でも結果は残せていませんが、オーナーサイド、厩舎サイドの応援もあり、継続して騎乗が続いています。

続いては、オークスのハギノピリカで見せ場のみならずあわやの2着かと思える3着まで大穴で食い込んだ藤懸騎手です。先月20日に人気薄ながらシャムロックヒルとのコンビでマーメイドSを勝利し、遅咲きながら重賞初勝利となっており、今後の飛躍が期待される騎手の1人です。

さらに注目となるのが、間近に迫った東京パラリンピックで馬術競技の日本代表に選ばれた高嶋活士元騎手です。落馬負傷により残念ながら2015年9月に引退となりましたが、その後のたゆまぬ努力で、代表切符をつかみとっており、こちらも活躍が期待されます。

また、関東リーディング上位に顔を出している横山和生騎手も27期生ということで、今年は同期生たちがブレイクする1年になるかもしれず、下半期も注目していきたいですね。