砂の女王。こう聞いて、あなたはどんな馬が浮かぶでしょうか?ドバイで散った「ベガはベガでもホクトベガ」でおなじみのホクトベガ。地方交流重賞で蛯名正義騎手とのコンビで大活躍だったファストフレンド。そしてGⅠ馬でこそありませんが、根岸Sで鬼脚といわれる追い込みを見せ、記録より記憶に残る女・ブロードアピール。
そして今回とりあげるのが、今は亡き後藤騎手にとっての初GⅠ制覇のパートナー、マイルCS南部杯を牝馬ながら勝利しているゴールドティアラです。
父はシーキングザゴールドということでダート色が強く出るのかと思いきや、産駒では芝の勝ち上がりも見られるだけに、種付け相手次第でいろんなカラーが出せる繁殖牝馬かもしれません。
今年の2歳馬は初めてのダイワメジャー産駒で、美浦・菊沢隆徳厩舎所属でクロンヌという馬名です。シルクレーシングの所有馬ですね。馬格のいい仔が出ているダイワメジャーだけに「血統的にはダートじゃないのかな」とわたしは思うんですが、デビューは今週18日の中山芝1600mを北村宏騎手で想定しています。
現役時代に走りすぎると産駒に大物が出ない。というのは、ウオッカ、ダイワスカーレット、メジロドーベルなどが苦戦しているのを見るとうなづけなくもないですが、エアグルーヴ、アドマイヤグルーヴなどは次世代にしっかりバトンをつなぐ大物を輩出しています。孫には先日の香港カップ3着にもなったステファノスがいますが、直仔の出世頭はOP勝利ゴールデンハインドで、まだまだ大物とは言い難いところ。ぜひゴールドティアラにも頑張ってもらいたいものです。