朝日杯FS(2019)当日の馬場は?先週の馬場傾向を距離別のデータで分析予想

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暮れの阪神も今週で3週目。先週の阪神JFに続き、今週末も同じマイルの舞台で2歳G1の朝日杯FSが開催されます。阪神JFは逃げ馬が5馬身差で逃げ切ってレコードVで快勝し、2着も先行馬という前残り決着になりましたが、全体ではどういった馬場傾向だったのでしょうか?

ということで、今回は先週の阪神の馬場傾向を把握するため、12/7~12/8で行われた阪神の芝レースの「脚質」と「枠順」のデータを距離別にまとめてみました。集計データは少ないですが、少しでも参考になれば幸いです。

■芝2200m~

対象レースは「境港特別(2勝クラス)」と「オリオンS(3勝クラス)」の2レース。内枠は「1・2枠」が連対数が0で、外枠も「7・8枠」が3着内が0となっており、真ん中枠に好走馬が集まっております。長距離ということもあり、内外の有利不利はあまり見られないコースとなっております。

枠番データ(12/7~8)
枠番1着2着3着4着以下
1枠0011
2枠0002
3枠1100
4枠0012
5枠0102
6枠1003
7枠0004
8枠0004

脚質は、「先行馬」はいずれのレースでも惨敗しており、「差し・追い込み」が3着着内のほとんどを占めておりますが、「逃げ馬」が連対率と複勝率が100%となっており、好成績です。この距離で逃げて粘るのは珍しいケースですが、これは高速馬場の影響も大きそうです。

脚質データ(12/7~8)
脚質1着2着3着4着以下
逃げ1100
先行0007
差し1025
追い込み0106
マクリ0000

■芝2000m

芝2000mで行われたレースは「エリカ賞(1賞クラス)」のみ。枠番は、1・2着が7・6枠の馬で、外目の馬が好走しました。勝ち馬は外から出していきハナを切って最内を逃げ切っての勝利でした。3着は内から先行した2番人気で、2着馬も内から2頭目の位置を走っており、内目を通った馬が好走しております。

枠番データ(12/7~8)
枠番1着2着3着4着以下
1枠0001
2枠0001
3枠0010
4枠0001
5枠0001
6枠0101
7枠1001
8枠0002

脚質は、1着馬が「逃げ」、2着馬が「差し」、3着馬が「先行」となっております。やはりここでも「逃げ馬」が逃げ切り勝ちを果たしており、前残りの決着となっております。

脚質データ(12/7~8)
脚質1着2着3着4着以下
逃げ1000
先行0012
差し0103
追い込み0003
マクリ0000

■芝1800m

芝1800mで行われたレースは「新馬」と「未勝利」の2戦。枠番は、「5枠」と「7枠」から勝ち馬が出ております。新馬戦の勝ち馬はスローペースを番手から進めて抜け出しゴール。未勝利の勝ち馬は終始外を周りながら、直線でもフラついて追い出しが遅れるも一気に外から差し切るという強い勝ち方でしたので、これは勝ち馬が強かったです。ただ、2・3着は最内を通っていた逃げ・先行馬でしたので、やはり内目を通った馬が残っております。

枠番データ(12/7~8)
枠番1着2着3着4着以下
1枠0101
2枠0002
3枠0011
4枠0101
5枠1001
6枠0012
7枠1002
8枠0004

脚質は、「先行」が2勝しており、3着内に入った6頭全てが「逃げ・先行」でした。「差し・追い込み」勢は全滅しており、完全に前残りの決着となりました。新馬・未勝利では後方から差し切るほど強い脚を持つ馬がそこまででないため、致し方ない結果かもしれませんが、上位人気に推されていた馬に差し馬もおりましたので、やはり強いだけじゃ勝てないような高速馬場になっていた影響も大きそうです。

脚質データ(12/7~8)
脚質1着2着3着4着以下
逃げ0110
先行2115
差し0004
追い込み0005
マクリ0000

■芝1600m

G1阪神JFやリゲルSなど、クラスの高いレースを含む4戦が行われました。枠番は、「2枠」が2勝を挙げており、連対数も最多です。あとは「6枠」は勝利数は0ですが、2・3着に2回ずつ入着しており、3着内の回数が最多です。

阪神JFは勝ち馬が最内を通って逃げ切り勝ちを果たしましたが、リゲルSは1~3着が全て外枠の馬で全て差し馬での決着でした。2勝クラスでは大外枠から先行した馬が勝っており、データ的には外枠の馬の好走の方が多いです。

枠番データ(12/7~8)
枠番1着2着3着4着以下
1枠0006
2枠2103
3枠0006
4枠0007
5枠0115
6枠0223
7枠1007
8枠1016

脚質は、「マクリ」を除いた全ての脚質から勝ち馬が出ており、満遍なく絡んでおります。極端な傾向は見られませんが、好走率ベースで見た場合、「逃げ馬」が勝率(50.0%)・連対率(50.0%)・複勝率(50.0%)の全てでトップとなっており、好成績です。

脚質データ(12/7~8)
脚質1着2着3着4着以下
逃げ1102
先行11214
差し10212
追い込み12015
マクリ0000

■芝1200~1400m

芝1200~1400mで行われたレースは、「新馬」が2戦、「未勝利」が1戦の計3戦。枠番は、どの枠も満遍なく絡んでおり、極端な有利不利は見られません。新馬の2戦を見ますと、1戦目は1・2着馬は逃げた馬とそのすぐ後ろについて先行した馬で、2戦目の新馬も逃げ馬が逃げ切っており、未勝利戦も逃げ馬が2着といったように、最内と通った馬の好走がやはり目立ちます。

枠番データ(12/7~8)
枠番1着2着3着4着以下
1枠0003
2枠0113
3枠1103
4枠0104
5枠1013
6枠0005
7枠1004
8枠0015

脚質は、上記でも記したように「逃げ馬」の好走率が高く、連対率と複勝率は100%と好成績です。勝ち馬は3頭全てが「逃げ・先行」で、「差し・追い込み」は連対が0、3着が2回という成績です。

脚質データ(12/7~8)
脚質1着2着3着4着以下
逃げ1200
先行2117
差し00212
追い込み00011
マクリ0000

■まとめ

上記のデータを見ても分かるように、「逃げ馬」の好走率が非常に高く、前残りの傾向となっております。時計も速く、現在の阪神は高速馬場化していると言ってよいでしょう。今週も先週と変わらない馬場なら、逃げ・先行は注視し、逆に差し・追い込みは疑ってかかったほうが良いかもしれません。朝日杯FSでは強い逃げ馬ビアンフェも出走予定となっておりますので、逃げ馬候補にはとくに注意したいところです。