レパードS(2017)の予想。海外帰りのエピカリス、実質的には最右翼の存在

6日(日)の新潟メインレースはダート1800mで行われるレパードステークスです。古馬との対戦を前に繰り広げられる3歳ダート馬の重要レースです。2009年に創設された比較的新しいレースで、今年で第9回目を迎えます。これまで開催された8回全てのレースでは、1,2番人気しか勝ったことがないという超鉄板レース。今年も上位人気馬が注目されそうです。

海外遠征&脚部不安から2ヶ月、エピカリス復帰

さて、最有力はなんと言ってもUAEダービー2着の実績を持つエピカリスでしょう。前走出走予定であったベルモントステークスは、目前で脚部不安のため回避となってしまいました。馬の大事をとって回避を決めた陣営の決断はとても素晴らしいと思いますが、何千万という遠征費だけを支払って帰っくる結果となってしまったことは事実。このレパードステークスでは何としてでも賞金を獲得しておきたいところでしょう。

帰国から2ヶ月経ちますが、出走取り消しの原因となった右前脚の蹄は順調に回復していると陣営からは発表があり、秋はチャンピオンズC(12月3日、中京)を最大の目標として国内に専念する予定となっております。ただ、来年の春にはまたドバイへ行きたいと言っており、長期的な目標はやはり世界のトップ。海外遠征後は調整が難しいとされておりますが、再度世界を目指すならここは格の違いを見せつけておきたいところでしょう。

打倒エピカリス!今注目の3歳馬たち

そして打倒エピカリスの1番手と目されているのは、交流重賞の兵庫チャンピオンシップを制したタガノディグオです。前走のジャパンダートダービーでは3着と好走し、ダートでは3着以内の成績を続けている抜群の安定感が武器です。

海外遠征帰りで脚部がどこまで回復したかも不安で、調子がどうかがわからないエピカリスに比べれば、タガノディグオの安定感は魅力。ジャパンダートダービー組の好走が多く、上がりが速い馬が近年は馬券によく絡む傾向があるのでこの舞台は合いそうです。

ただ、勝ちきれない競馬が多いのも事実で、アタマで予想というよりは軸として信頼したいタイプ。エピカリスをマークしていかにスムーズに立ち回れるか、王者を前にどう立ち向かうかが鍵となりそうです。

他にも中央で1800mなら鳳雛Sを勝っているローズプリンスダム、1200mから徐々に距離を伸ばしていきユニコーンSでも2着と好走したハルクンノテソーロ、500万下と前走の濃尾特別を連勝して勢いがついているテンザワールドなどが出走を予定しております。

各馬とも新潟のダートコースは初めてという馬が多数で、直線平坦の新潟コースが合うかどうかの見極めや、関東馬・関西馬とも長距離輸送となりますので、この暑い時期ですから各馬の状態にはとくに注視しておきたいと思います。