【凱旋門賞2023予想】競馬界最高の栄誉！エースインパクトやフクムなど出走予定馬を考察

10月1日はいよいよ芝2400mの世界最強馬を決めるレース「凱旋門賞」がフランスのパリロンシャン競馬場で開催。今年は日本からはスルーセブンシーズの1頭のみの参戦となりますが、世界の強豪相手にどこまで戦えるのか、国内でも注目を集める一戦となります。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

エースインパクト（牡3、JC.ルジェ厩舎）

今年のフランスダービーを制したエースインパクト。レースは後方2番手追走からしっかりと脚を溜め、直線は大外に持ち出してジワジワと前を交わしていく。有力馬のビッグロックが突き放しにかかり大勢が決したように思えましたが、残り100m過ぎで先頭をとらえたエースインパクトが一気に突き放して2着に3馬身半差をつけるという完勝ぶりでした。その後はエクリプスステークスにも登録していましたが、これを回避してフランスG2のギヨームドルナノ賞で確実に勝利を重ね、本番の凱旋門賞に挑むかたちとなります。2000mのギヨームドルナノ賞を使ってのローテーションは異例ですが、ストライドは大きく直線もまだまだ伸びていきそうな気配を見せてきていることから、パリロンシャンの2400mでも問題なく高いパフォーマンスを発揮してくれそうです。

フクム（牡6、O.バローズ厩舎）

イギリスG1のキングジョージ6世＆クイーンエリザベスステークスを快勝して挑むフクム。昨年のイギリスG1・コロネーションカップを勝利後に後肢の骨折が判明し、約1年休養と長期間戦線から離脱していましたが、復帰戦となった今年5月のブリガディアジェラードステークス（英G3）では無敗だった昨年の英ダービー馬デザートクラウンを破って快勝。続く前走のキングジョージ6世＆クイーンエリザベスSでは今年のサンクルー大賞（仏G1）を制したウエストオーバーとのたたき合いを制して快勝と、復帰後は快進撃を見せています。良馬場開催だったドバイシーマクラシック（G1）で7着に敗れているように、時計はかかった方が良いタイプ。近年凱旋門賞は雨でタフ馬場での開催となることが多く、今年も時計がかかる馬場ならこの馬は外せないでしょう。

フィードザフレーム（牡3、P.バリー厩舎）

前哨戦であるフランスG2のニエル賞・2着から参戦するフィードザフレーム。おそらく地元フランス勢ではこの馬が最上位の存在か。2走前のパリ大賞（仏G1）では愛ダービー・2着馬のアデレードリバーをゴール前で外から差し切って快勝する強い勝ちっぷりで、しまいの伸びは強烈。前走のニエル賞では先に抜け出した勝ち馬に押し切りを許してしまいましたが、凱旋門賞と同じパリロンシャンの2400mを2戦連続で使われて好走出来ているのは心強い点です。また、近2戦の58.5kgから56.kgと一気に斤量が軽くなる点もプラスで、しまいのパフォーマンスもさらに上がってくるのではないでしょうか。同世代のエースインパクトは強敵ですが、距離の経験ではこちらが上。適性面では確かなアドバンテージがあるだけに、見逃せない1頭です。