【ジャパンカップ2017予想】シュヴァルグラン、乗り替わりの”ゴタゴタ”で明暗
京都大賞典ではミルコ騎手とのコンビで3着に入着し、始動戦としてはまずまずといった内容でしたが、事態は急展開します。シュヴァルグランのオーナーである大魔神こと佐々木主浩氏はジャパンカップでも引き続きミルコ騎手とのコンビで挑むことを名言しておりましたが、ミルコ騎手はサトノクラウンでのコンビで臨むことが決まり、シュヴァルグランは短期免許で来日中のボウマン騎手に決定したのでした。まさかの乗り替わりに驚いたファンも多いのではないでしょうか。さらに、有馬記念もローテーションの予定に入っているシュヴァルグランでしたが、ミルコ騎手はスワーヴリチャードとのコンビで有馬記念に臨むことが正式に発表され、シュヴァルグランの鞍上がまたポッカリと空いてしまうかたちとなりました。
この度重なる乗り替わり騒動について詳しく掘り下げると話が長くなるのでいたしませんが、とにかく流れが良くないというのが印象としてあります。しかし、馬からしてみれば乗り替わりのゴタゴタなど知ったことではありませんし、今回はこの馬にとってベストに近いと言える舞台。東京の2400mでトニービン持ちの血統は好材料ですし、芝2400mの成績は「3-1-2-0」と距離適性もバッチリで、実際に昨年のジャパンカップで3着に入着している点からも、今回も優勝候補の一角であることは間違いないでしょう。このジャパンカップで良くない流れを断ち切り、悲願であるG1初制覇を達成することが出来るのか?というところがこの馬の見所の一つと言えるでしょう。
騎乗技術はトップクラスのボウマン騎手、日本の競馬にはまだ苦戦中?
新コンビを組むボウマン騎手ですが、2015年秋、2016年春に続き、今年も秋に三度目の短期免許を取得して来日中のオーストラリアのトップジョッキーです。JRAのG1はこれまで7回騎乗し6着が最高成績となっております。国内での活躍はまだまだといった印象ですが、2015年のロンジンワールドベストジョッキーランキングでR.ムーア騎手をおさえて1位になった騎手で、今年も現時点では1位にランクインしており、騎乗技術は世界トップクラス。特殊な日本の競馬にはまだ苦戦しているといった印象がありますが、三度目の来日で成果を出せるかというところが課題となってきそうです。
デイリースポーツ競馬編集部の公式ツイッターでは「坂路で併せたシュヴァルグランとボウマン騎手の呼吸が合わず、先導役が指示する場面があった」という内容のツイートが投稿されており、なにやら雲行きが怪しい雰囲気も漂っておりますが、馬の実績を考えれば今回は国内でG1初制覇を果たす大きなチャンス。ボウマン騎手としても何とか実績を残して帰りたいところでしょう。