【東京新聞杯2025予想】実力はG1級のボンドガール、気性面に難はあるが名手・武豊の手腕に期待

秋華賞・2着から約4ヶ月の休み明けで参戦するボンドガール。

1000m通過は57秒1、後半60秒のハイペースを後方12番手で脚を溜め、直線では大外から追い込んで2着に好走した。悲願のG1初Vは逃したが、コースどりを踏まえれば強い競馬をしており、実力はG1級と評価していい1頭だ。

近走の成績は安定しており、後方から鋭い末脚を繰り出し馬券内を確保している。しかし、今回の東京Dコースは基本的に内前有利。さらに、登録メンバーを見ても差し・追い込みタイプが多く、展開が向かない可能性は十分にある。差し届かずに凡走するリスクも考慮すべきだろう。

勝利からは遠ざかっているが、秋華賞2着を含め重賞で5度の馬券圏内がある実績は評価できる。古馬相手でも十分戦える力はあるが、気性面の不安がつきまとう。特に今回は先行勢が少なく、ペースが緩んだ際に折り合いを欠くリスクもある。

これまでの戦い方を考えると後方からの競馬が主流だが、今回はマイル戦。ペース次第では、これまでの慎重策から一転して先行策をとる可能性もある。ここで頼りになるのが騎乗停止明けの武豊騎手だ。巧みなペース判断と位置取りで、展開の不利を補えるかが鍵となる。

不安要素としては好時計の経験がない点と、これまでの好走が展開に恵まれた面が大きい点。展開次第では苦しいレースになる可能性もあるが、そこは名手・武豊の手腕に期待したい。