【フェブラリーS予想2025】東京では無敗のコスタノヴァ、中2週のローテを克服し戴冠を狙う

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いよいよ今年最初のG1レース「フェブラリーS」が東京競馬場で開催される。ダート王者を決めるこの一戦には、実力馬が多数集結。昨年の覇者ペプチドナイルを筆頭に、武蔵野Sを制したエンペラーワケア、チャンピオンズCでも善戦した実績馬らが顔を揃える。だが、今回特に注目したいのは、前哨戦の根岸Sを快勝したコスタノヴァだ。

根岸Sでは、前半3Fが35秒8というスローペースの中、中団やや前目でじっくり脚を溜める理想的な展開に持ち込んだ。直線では、前を走っていたカラ馬を巧みにやり過ごし、一気に突き抜けると、最後は4馬身差をつける圧巻の勝利を収めた。展開の利があったとはいえ、6ヶ月の休養明けで八分程度の仕上がりだったことを考えれば、単なる展開頼みの勝利ではなく、コスタノヴァ自身の高い能力を証明する一戦だったと言える。

今回は中2週と間隔が詰まるが、前走で約6ヶ月ぶりの実戦ながらも力強いパフォーマンスを発揮していることを踏まえると、状態を維持したままの出走ならむしろさらなる上積みが期待できるだろう。また、距離が1F延びる点も不安材料にはならない。というのも、コスタノヴァは既にマイル戦で3勝を挙げており、しかもその全てが東京競馬場でのもの。東京コースでは無敗の成績を誇り、この舞台での適性の高さは明白だ。

これだけの要素を考えれば、重い印を打ちたくなるのは当然だが、前走の勝ち方をどう評価するかで見方が変わってくる。確かに4馬身差の圧勝劇はインパクトが大きいが、カラ馬の動きによって生まれたスペースを突いて抜け出したとも言える。そのため、着差をそのまま鵜呑みにして評価を過剰に上げるのは危険かもしれない。

さらに、これまでの戦績を振り返ると、コスタノヴァは常に間隔を空けてレースに臨んできた。今回初めて中2週での出走となるため、前走での激走による反動が懸念される点も無視できない。また、鞍上がなかなか決まらなかった点も気がかりで、陣営の動きにも一抹の不安がある。

とはいえ、現時点で大きな不安要素があるわけではなく、調教や陣営の動向次第では本命視するに十分な材料が揃っている馬だ。最終追い切りの動きや、レース直前の気配をしっかりと確認しつつ、最適な評価を下したい。