【BCクラシック予想2024】フォーエバーヤングの1枠は「消し」材料か?
3日は秋の米国競馬を盛り上げるG1「ブリーダーズカップクラシック」が開催。日本からはウシュバテソーロ、デルマソトガケ、フォーエバーヤングの3頭が参戦する。日本からの精鋭がダートの世界トップクラスのメンバーを相手にどう立ち向かうかが見どころとなる。
日本勢で最も人気を集めているのはフォーエバーヤングだ。今年初戦のサウジダービーを制すと、続くUAEダービーを制し、海外重賞を連勝。5月には米国G1のケンタッキーダービーに参戦し、僅差の3着に健闘した。休み明けの一戦となった前走のジャパンダートクラシックは久々の国内戦だったが、ハイレベルなメンバーを相手に危なげない競馬で完勝。ここまで高いパフォーマンスで結果を出してきており、単純な地力だけなら上位と言える1頭だ。
最大のネックとなるのは、最内「1番」からのスタートとなる点だ。出足が遅くゲートに課題が残る同馬にとって不利なのは明白。日本では好枠と言われがちな最内枠だが、スタートから速い米国競馬では序盤から蓋をされる可能性が高くなるポジションということで、厳しい枠という見方をするケースがほとんどだ。
包まれて砂を被って後退という競馬だけはしたくないフォーエバーヤングにとっては序盤から上手く出して追っていく必要があるが、果たしてテンからスピーディな米国競馬の舞台でそれができるかどうか?ペースが上がれば自分の得意な競馬に持ち込めず、控えても揉まれる可能性大といったように、いずれにしても厳しい競馬を強いられる可能性が高くなっている。レースや枠の特徴を重視するなら、ここではフォーエバーヤングに重い印は打てないだろう。
逆に狙いたくなるのはデルマソトガケとウシュバテソーロ。こちらは並んで6番7番の真ん中と、好枠を引けている。デルマソトガケは斤量は57kgと決して楽な条件ではないが、軽い北米の良馬場ダートは合いそうで、力は発揮できそうな気配もある。控えるウシュバテソーロにとっても真ん中は好枠。流れと展開次第では後半の脚を活かせるはずだ。
実力的にはフォーエバーヤングが上位と評価できるが、この条件なら妙味あるデルマソトガケ、ウシュバテソーロを狙ってみるのも面白い。