【日本ダービー2024予想】ウオッカ以来17年ぶりの牝馬Vとなるか?紅一点レガレイラが偉業に挑む

注目と話題を集めるのはウオッカ以来17年ぶりの牝馬Vを狙うレガレイラだ。

昨年のホープフルSを制し、G1初制覇を達成。朝日杯FSを含めて2歳混合G1を牝馬が制すのは史上初だった。前走の皐月賞こそ6着に敗れたが、日本ダービーに駒を進めて再び偉業達成を狙う。

過去のレガレイラの戦績を振り返ると、3走前のアイビーS(3着)と2走前のホープフルS(1着)はいずれもスローペースのヨーイドン。前走の皐月賞は6着に敗れているが、1000m通過57秒5の超ハイペースで、同馬に不向きの展開であった。スタートで隣の馬から2回ぶつかられる不利があり、直線でも他馬とぶつかり進路を変えるロスがあってと考えられる敗因は他にもあるが、いずれにせよ前走の負けで見限るのは早計だろう。

日本ダービーの例年の傾向を見ると、超ハイペースだった2019年を除けば前半1000mは60秒ぐらいでスローペースで進むことが多い傾向。破壊力満点の末脚は競馬場を選ばず、4戦全てで上がり最速と毎回上がり最速出せる切れ味は東京で活かされる可能性が高い。

唯一の懸念は“出遅れ癖”だ。とにかくスタートが悪く、出脚もないので位置取りが取れないとなると差し損ねる可能性は高くなるだろう。今回は主戦のルメール騎手へ戻るので前走よりは信頼度は上がりそうで、十分に見直せると判断するファンも少なくないだろう。ただ、「返し馬の質もスタートも良くありませんでした」と前走後に木村調教師がコメントしており、鞍上でカバーしきれないくらいに強い馬の癖であるなら今回も絶対視するのは危険と思った方がよさそうだ。

ウオッカ以来17年ぶりの牝馬Vもかかっており、注目と期待を集める1頭となりそうだが、果たしてどんなドラマが待っているのか。今から楽しみにしたい。