【安田記念2024予想】ロマンチックウォリアーに“恵みの雨”

今年は日本国内からの支持もあつい香港のG1馬・ロマンチックウォリアーに期待と注目が集まっている。2021~2022年の香港最優秀中距離馬、最優秀4歳馬を受賞しており、G1・4連勝を含めて7勝と実績は最上位。

前走のクイーンエリザベス2世Cではプログノーシス、ヒシイグアス、ノースブリッジを降して快勝。昨年のクイーンエリザベス2世Cでもダノンザキッド、ジェラルディーナらを降して快勝。昨年12月の香港Cではローシャムパークを降して勝利するなど、これまで多くの有力日本調教馬を降してきた。その功績から日本国内でも多くの人気を集めており、来日を心待ちにしていたファンも多かったはずだ。

洋芝・重馬場で強い競馬を見せてきており、今回は跳ねない香港の洋芝と比べて東京の軽い馬場にどこまで対応できるかが最大の懸念であったが、今週は週中が雨続きで週末も雨予報ということで雨も味方に付けてきた。香港最強馬も高速馬場には苦戦するはずと見ていたが、運の強さも兼ね備えているとはさすがである。逆に高速馬場適性の高いセリフォスや、高速化していたヴィクトリアマイル組には強烈な逆風が吹くかたちとなりそうだ。

もう一つの懸念材料として“マイル”という距離も度々挙げられているが、もともと短距離路線でデビューしていた馬で、1200mのデビュー戦は1分9秒台で快勝、1400m戦も1分21秒と勝ち時計も優秀で、マイルをこなせる下地は十分にある。マイル戦は昨年1月スチュワーズC(2着)以来と久々だが、雨によって高速時計や追走力が削がれる可能性が高い今回は、距離の懸念も緩和されそうだ。

能力・実力は申し分なく、距離や馬場の懸念も雨で相殺される。末脚の持続性は高く、鋭さもある。直線が長い東京コースも初挑戦ながらドンピシャな予感十分。これ以上にない好条件が揃っており、ここは勝ち負け必至と見ていい。記念馬券で買うのはもちろん、同馬を中心視した馬券で勝負するのが妥当と考えたい。