【チャンピオンズC予想2023】セラフィックコールは危険な人気馬か?課題は“コース適性”

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今週は年末のダート頂上決戦「チャンピオンズC」が開催。デビューから5連勝でみやこSを制したセラフィックコールが人気の中心となりそうだ。

前走のみやこSは、スタートで躓き前半ハイペースという展開で決して楽な追走ではなかったが、4コーナーで大外を回りながら、直線は3馬身突き抜ける豪快な走りで快勝。2走前のJRAアニバーサリーでもスタートは遅かったが、早目に押し上げて直線でも勢いを維持して抜け出し、3馬身半差で快勝。

まだまだ底を見せておらず、重賞連勝の期待は十分あると言っていい。5戦5勝の圧勝劇は評価したくなるが、全てのレースで出遅れているという点はさすがに今回は無視できない。

中京のダート1800mはコーナーの角度が厳しく、向正面の半ばまで緩やかに上りになっているため、前半のスピードはあまり速くならない傾向がある。器用さが求められるコース形態となっており、スタートはほぼ出遅れで、外から追い込む脚質のセラフィックコールにとっては適性的にはマイナス評価となる。

前走くらいのメンバーの中では抜けて能力が高いという見方ができそうだが、メンバーの格が一気に上がる今回ではどうか。手綱を握るM.デムーロ騎手は「二の足が早くないからどこの枠だろうが後ろから他馬を見ながらになる」とコメントしており、位置取りを上げていくプランはやはり無い。

最後の直線まで何とかスムーズに競馬を展開していき、勝負どころをどこで上がってどこまで突き抜けられるかといったところ。能力だけで考えれば楽に勝ち負けになる1頭であることは間違いないが、適性外のコースに苦戦する可能性も十分にあり、飛び付くには危険な人気馬とも言えそうだ。