【秋華賞2018予想】“極端すぎる脚質”は割り引き

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牝馬三冠の最終決戦「秋華賞」がいよいよ今週末に京都競馬場で開催される。

過去の10年のペースの傾向を見てみると、明確にスローペースと言えるのはヴィブロスが勝った2016年とジェンティルドンナが勝った2012年の2回のみ。開幕2週目ということもあり、基本的に秋華賞は速いペースになりやすいので、その点を考慮して予想をしていきたい。

息の入らないペースで流れることが多いため前が残ることは少なく、逃げ馬や追い込み馬のような極端な馬は苦戦する傾向にある(逃げ馬:0-1-1-9、追い込み馬:0-3-0-49)。また、先行馬の成績も不振傾向にある(先行馬:1-1-3-28)。3歳牝馬で、速いペースのまま逃げ切れるタフな馬はやはり少ないのだろう。

先週の京都はやや時計がかかっている印象だった。今週の京都は水・木が雨だが、金曜日以降は現時点では晴れの予報(10日時点)となっているので、雨の影響はそこまでなさそうだ。極端にタフな馬場になる可能性は低いだろう。さらに今年は逃げ馬候補にオスカールビー、サヤカチャン、ダンサール、ミッキーチャーム、ラテュロス、ランドネなど前へ行く馬が揃っているため、ペースはある程度流れる可能性が高い。どの馬が逃げるかは枠順確定前には判断し難いが、枠順などを見てから候補から極端な競馬をしそうな馬を見つけて消していきたい。

逃げ・先行・追い込みでないなら、注視すべきは中団あたりに控えて競馬をする馬だ。過去10年の勝ち馬の最終コーナー通過順位を見てみると、10頭中6頭は最終コーナーの通過順位が7番手以下の馬で、2着馬も10頭中6頭が同様に7番手以下の馬だった。中団で控えている馬の好走率が高くなっている点は考慮すべきであると考える。トーセンブレス、プリモシーンといったこれまで中団から競馬をして成果を出してきた馬には十分注意したいところだ。

人気の中心となるアーモンドアイについてだが、この馬はゲートが不安定なので後方からの競馬になることもあるが、オークスでは前目でも強い競馬が出来ることを証明してくれた。今回は前へ行きたい馬も多く、ゲートの不安もあるので先行するとは限らないが、相手関係は前走からかなり落ちるので、多少後ろからでも手こずるような相手ではないと考える。

コーナーが4つある京都コースで後方からだとどうかという不安もあるが、武器である末脚を含み全体的に能力面では割り引く材料が少ない馬で、遅すぎたり速すぎたりといった極端な流れにならなければ届かないということはなさそうだ。やはり中心はこの馬になると思う。

各紙面やメディアでは単勝オッズ1倍台前半は確実とも言われており、買うなら絞っていくしかない。上記であげたような中団で競馬をする強い馬、タフな流れでも強い競馬をしてきた馬から相手を選んでいきたい。今年の秋華賞は、少ない点数でコンパクトに馬券をまとめて勝負するのがベストと考える。