【凱旋門賞】重い馬場でもOK?サトノダイヤモンドに勝機はあるのか?

日本勢にもサトノダイヤモンドの帯同馬として参戦するサトノノブレスがペースメーカーを努めますが、サポートに徹するなら内目の2番に入ったエネイブルを被せにいくといったような戦略などが考えられます。フランス勢やアイルランド勢も似たようなことを考えてそうですが、いずれにせよ包まれればエネイブルにとっても有利はなずの内が逆に仇となりそうです。実際、過去には馬群に包まれて何も出来ずに惨敗していった馬も多くおり、自厩舎の有力馬を有利にするためにラビットと呼ばれるペースメーカーを投入するのが当たり前の海外競馬では、こういったチームプレー的な競馬も勝つための重要な要素となっております。今回も各陣営が自厩舎の馬を勝たせるための様々な戦略が実施されることでしょう。前哨戦では残念なチームプレーを見せてしまったチームサトノですが、本番では果たして上手く噛み合うのかどうかというところも、見どころの一つとなりそうです。

凱旋門賞2017の“狙い目”3頭

馬券は日本馬による凱旋門賞初制覇を願う以上はサトノダイヤモンドの単勝馬券はマストで購入しますが、今回は抜けた1番人気の馬が飛ぶ可能性が大いにあるだけに、1頭に絞り込む馬券よりも手広くボックスで穴目を拾う馬券でも勝負する予定です。全部の馬は紹介しきれませんので、中でも注目している狙い目の馬を3頭紹介して今回の予想を終わりたいと思います。

ウインター(牝3、A.オブライエン厩舎・愛)

昨年は見事なチームプレーで1~3着を独占したA.オブライエン厩舎が今年はなんと5頭出し。その中でも筆頭格は英・愛1000ギニーなど今年G1・4勝を挙げる3歳牝馬ウィンターです。仲間に囲まれた中での出走、さらに鞍上は同厩舎のエース、R.ムーア騎手と臨戦態勢はバッチリです。近年は牝馬の活躍が目立つ凱旋門賞。今年も3歳牝馬が王者となるのか?注目の一頭です。

ザラック(牡4、A.ドゥロワイエデュプレ厩舎・仏)

前走はフランスのサンクルー競馬場で行われたサンクルー大賞(G1、芝2400m)を優勝。凱旋門賞にも出走するシルバーウェーヴを2着に破り、悲願のG1初制覇を達成。2400mは合ってそうですし、母ザルカヴァは2008年に7戦7勝で凱旋門賞を制した名牝。鞍上は日本の競馬でもG1勝利の実績があるC.スミヨン騎手で、その手腕は疑いようもありません。地元フランスで意地を見せれるか、現地の注目も集まります。

クロスオブスターズ(牡4、A.ファーブル厩舎・仏)

前走はズブズブのフォワ賞で2着に入着したクロスオブスターズ。今年5月に地元フランスでガネー賞を勝利し、G1初勝利を果たしたばかりの馬です。前走のフォワ賞ではチンギスシークレットに破れましたが、まだ底は見せておらず、最後方からの競馬はいかにも試走という走りでした。4ヶ月の休み明けで叩きもバッチリ、変わり身に要警戒です。

第96回凱旋門賞は日本時間の10月1日(日)23時05分発走予定となっております。