JRA中山記念(G2)の最適な“軸馬”は?

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2020年も気付けばもう3月。新型コロナウィルス感染拡大防止のため、各方面で各種イベントの中止や施設の休館などが実施されており、ついには競馬場も入場禁止となり、今週は史上初の無観客競馬での開催となります。

場外馬券場への入場、発売・払戻についても当面取りやめとなり、世間はマスクも馬券も買えない状況となっておりまですが、グリーンチャンネルは中央競馬全レース中継の無料放送を実施するということですので、今週はテレビとネット投票で競馬を楽しもうと思います。

さて、今週からは中山競馬が開催となります。中山記念が行われる芝1800mというコースは最初のコーナーまでが約205mと短く、スタート後すぐに急坂を上がるため、ペースは極端に速くなりにくいという特徴があります。スムーズに前のポジションを取った馬がそのまま楽に残るというケースが目立っており、開幕週のここは前目で強い競馬をしてきた馬から狙いたいところです。

今回のメンバーですとマルターズアポジー、ソウルスターリング、ウインブライト、ラッキーライラックあたりが逃げ・先行の候補として挙げられますが、中でもとくに注目しているのがラッキーライラックです。

2走前のエリザベス女王杯では8番手から32秒8の末脚で差し切って勝つという中団で控える競馬でしたが、昨年の中山記念では番手から進めて2着に粘っているように先行抜け出しが得意な馬でもあります。

あくまで予想の展開ですが、今年はマルターズアポジーが逃げたとして、距離を置きながら番手から、もしくは番手の馬の後ろに付けていくのが良さそうなイメージです。枠はラッキーライラックが7枠7番、すぐ内の隣に6番マルターズアポジーが入るという並びも良いです。ラストで後ろから来る馬に交わされたとしても、このメンバーなら3着以内に粘れる可能性は高そうですし、斤量も55kgと軽めなので能力も発揮しやすいでしょう。

あとは仕掛けどころが重要となってきそうですが、ここは鞍上のミルコ騎手の手腕に期待したいと思います。ラッキーライラックとは今回が初コンビとなりますが、今回は久々に強い馬で重賞に挑めるということで本気度も高いのではないでしょうか。

ただ、ドバイか大阪杯かどちらかは分かりませんがラッキーライラックにとって今回はこの後の大舞台へ向けた“叩き”の意味合いが強い一戦でもあります。結果よりも内容が求められる叩きのここは狙いにくいという声も少なくなさそうです。しかし、今回は開幕週の舞台で好位抜け出しの競馬がハマりそうなメンバー構成、斤量の不安もなく、枠も絶好枠、鞍上も復調気配漂うミルコ騎手ということで好条件が揃っております。

ということで、今年の中山記念はラッキーライラックを本命視して勝負したいと思います。