【オールカマー】実績上位のタイトルホルダー、課題は“外回り”

舞台はタフな中山2200mというコースですが、先週は1勝クラスでレコードが更新されるなどまだまだ速い時計が出る馬場です。

有力先行馬から狙うとなれば、外せないのはG1・3勝の実績が光る実力馬タイトルホルダーです。実績面や素質だけなら最上位とも言えそうな1頭ですが、ここで大きなポイントとなるのは“外回り”という点です。

弥生賞・1着や日経賞で連覇を果たすなど中山コース自体は得意としていますが、息が入りやすい内回りに良績が集中しています。同じ中山でも外回りのセントライト記念では13着に大敗していますので、どうしても外回りという点が気がかりになってきます。ただ、このセントライト記念は馬群の中にいて直線では前があかず、詰まってしまっての敗退でした。力負けではなく、展開や騎乗ミスなどが敗因と言って良いでしょう。

今回はこの馬以外で逃げていきそうな馬もおらず、安直な考えですが単騎楽逃げの競馬が出来る可能性は高いと見ています。騎手も馬も怪我明けということで両者の状態がどうかという不安もありますが、好条件が揃っていることは騎手も理解しているはずですし、馬も逃げ馬らしく引きずらないタイプ。実績や素質は最上位である中、メンバーの中では好条件が多く揃っているということで、ここは重い印を打ちたいと思います。

続いて相手ですが、対抗馬として有力視しているのは、今年のアメリカJCCを制したノースブリッジです。同じ中山の2200mを好位から抜け出す競馬で快勝している点は心強く、脚質もマッチしています。

ある程度タフな馬場でやりたい馬で、冬場のタフな馬場で開催されたアメリカJCCと違って今回は軽い馬場となる点が気がかりですが、今年は叩きで参戦する馬も多く、ペースもそこまで早くはならなそうな気配。高速決着にならなければ、好位で脚を溜めて伸びてくるはずです。

約5ヶ月の休み明けと間隔は空いていますが、7月半ば頃から乗り込みを開始しており、早い段階から調整が進められてきました。休み明けに良馬場と、正直買い要素はそこまで多い馬ではないので、人気もそこまで集まらなそうな気配。妙味十分な狙い目の1頭として有力視したいと思います。

ということで今年のオールカマーは本命タイトルホルダー、対抗ノースブリッジという予想で勝負したいと思います。