【スプリングS予想2024】断然人気のシックスペンスに不安材料あり?

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春の訪れを告げる注目の前哨戦「フジテレビ賞スプリングステークス」がいよいよ今週末、中山競馬場で開催。牡馬クラシックの第1弾となる皐月賞の王道トライアルということで、注目度は高い一戦だ。

主役候補は新馬、ひいらぎ賞と連勝中のシックスペンスだ。前走のひいらぎ賞は番手を追走し、直線は後続の追撃を抑えて快勝した。デビュー戦から3ヶ月の休み明けで馬体重は12kg増と増えていたが、成長分と捉えてよし。中山のマイルを2戦2勝とすでに高い舞台適性を示しており、臨戦態勢は申し分ない。1600mからの延長組が強いレースでもあり、引き続き中山なら好勝負の期待は十分だ。

とはいえ、いずれのレースも展開、馬場、相手関係に恵まれたというところも大きいと言える。デビュー戦はスローペースにも恵まれたということもあるが、開幕週で内有利の馬場を最内からロスなく運べたという利もあった。前走のひいらぎ賞も前半36秒5のスローペースを2番手追走から抜け出してと、展開面で恵まれた。

さらにはデビュー戦で外目をまわって追い込んだ2着馬は未だ未勝利で、前走のひいらぎ賞の2着馬もその後勝ち上がるまで3戦を要しており、3着馬は未だ未勝利と、メンバーレベルについても疑う部分がある。展開面やメンバーに恵まれての連勝であった可能性が高いという点が、まず大きな不安材料と言えよう。

そしてもう一つの不安点は、勝ちタイムが平凡であるという点だ。昨年のスプリングSで3着だったメタルスピードは、同レース前に走った中山マイルの1勝クラスを1分33秒9で快勝。対してシックスペンスは同じ中山マイルのひいらぎ賞を1分35秒5で快勝しており、時計的には平凡である。一概に単純な比較はできないもの、過大に評価するのは危険とも言えよう。

今回は初距離という不安もある中で、重賞でこのメンバーを相手にどこまでやれるのかはしっかりと見極める必要がありそうだ。