【中日新聞杯2018予想】ギベオンなど有力馬3頭を考察

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8日(土)は中京2000mが舞台のハンデ戦「中日新聞杯」が開催されます。00年~11年は開催時期が12月の上旬~中旬に、12年~16年は3月の上旬~中旬に行われておりましたが、昨年17年からは金鯱賞と入れ替わる形で、再びこの12月の時期の開催となりました。

条件がころころと変わり如何にも荒れそうな雰囲気が漂うG3のハンデ戦ですが、12月開催となった昨年は2番・1番人気と堅実な決着でした。傾向が読み難いレースですが、まずは上位人気馬から考察してみたいと思います。以下に上位人気が予想される有力馬3頭をピックアップしてみました。

ギベオン(牡3、藤原英昭厩舎)

春は1800mの毎日王冠で2着、マイルG1のNHKマイルCで2着と大健闘。秋は距離を伸ばして2200mのセントライト記念に出走するも、13着と大きく崩れます。春の実績からも敗因は距離である可能性が高く、1ハロン短縮して挑む今回の中日新聞杯は条件好転となりそうです。

前走は好位で進めて前半もスローと良い流れでしたが、向正面あたりからはやや掛かり気味に。逃げたタニノフランケルが早く仕掛け、長く良い脚を維持できる馬が好走する結果となり、全体的に出し切りやすい展開でした。おそらくギベオンは使える脚がそこまで長くないので、距離も展開も向かなかった前走は負けて仕方ない結果だったかもしれませんが、メンバー的には13着は負け過ぎな感もあります。今回は古馬との初対戦でもありますので、試金石の一戦となりそうです。

グレイル(牡3、野中賢二厩舎)

春は皐月賞で6着、ダービーで14着とクラシックでは結果を残せませんでしたが、2走前のセントライト記念ではメンバー最速の上がり34秒3の脚で3着に健闘。しかし、さらに距離を伸ばした長丁場の菊花賞では10着と大きく崩れます。

京都2歳Sでは34秒0の末脚で快勝し、2走前のセントライト記念でも後方内目で脚を溜め、最後は上がり最速の34秒3の末脚を見せての3着でした。菊花賞はかなり低調なペースだったので、後方2番手あたりまで下げてしまってはいくら良い末脚を持っていても厳しかったでしょう。2000mで直線も長い中京なら、この馬向きの競馬ができるのではないでしょうか。ただ、左回りでは2戦していずれも惨敗しているので、左回りの適性面がどうかという点がカギとなりそうです。

メートルダール(牡5、戸田博文厩舎)

昨年の中日新聞杯の覇者、メートルダール。2000mを主戦場としており、左回りも「5-1-3-3」と好成績。ここはベストな舞台と言っていいでしょう。

今年は初戦の金鯱賞で8着、初G1挑戦となった大阪杯では力及ばず10着に敗退。秋初戦の新潟記念では5か月ぶりの実戦で体重は20kg増でしたが、2着に善戦。天皇賞秋かアルゼンチン共和国杯を目指すと発表しておりましたが、これを回避し、中日新聞杯へと目標を変更してきました。

昨年は8番手中団から追走し、最後の直線で鮮やかに抜け出し、1番人気のミッキーロケットの追い込みを抑えて1馬身半差で快勝。スタートで好発を決めることもありますが、基本的には後方からの競馬で、今年も普通に回ってくれば上位争いに絡んできそうです。今年はハンデが増えるのと、もともと詰めて使うことができない馬なので出来がどうかという点もカギとなりそうです。