【エンプレス杯2024予想】グランブリッジには逆らえない!相手選びの一戦か?

古馬牝馬路線上半期の頂点を決める川崎競馬の名物レース「エンプレス杯」がいよいよ開催だ。今年から施行時期が3月から5月となったことで例年の傾向が当てはまらなくなる可能性はあるが、同レースは過去10年で1番人気が【7-2-1-0】で複勝率は100%と好成績。まず1番人気に推された馬を中心視するのがセオリーと言って良い。

今年はデビューから無傷5連勝中のオーサムリザルトと、同舞台の川崎記念で牡馬相手に2着だったグランブリッジの2頭が2強オッズを形成しているという状況。今回有力視したいのは、レース史上7頭目の2連覇がかかるグランブリッジだ。

飛ぶ鳥を落とす勢いのオーサムリザルトも魅力だが、実績・キャリアはグランブリッジが圧倒的。重賞は2022年の関東オークス、ブリーダーズゴールドカップ、2023年のTCK女王盃、エンプレス杯の4勝。昨年のエンプレス杯・1着以降勝ち星を挙げられていないが、レディスプレリュード、JBCレディスクラシック、名古屋グランプリ、川崎記念の全てで2着に好走と、勝ちきれないまでも常に勝ち負けに絡んでいる。

川崎コースも【2-1-0-1】と相性が良く、負けた1回もマイルのスパーキングレディーカップでメンバー唯一の58kgを背負ってと厳しい条件ながら4着なら悲観する必要はないだろう。川崎2100mに限れば連対率は100%で、関東オークスも勝っている舞台巧者だ。今回も鞍上に川田将雅騎手を配し、陣営の本気度も高い。毎回力は出し切ってくれるタイプで、今回も崩れる姿は想像し難い。

ここはグランブジリッジの相手選びが重要な一戦。先にも挙げた真打ち登場と目されるオーサムリゾルトをはじめ、JBCレディスクラシックの勝ち馬アイコンテーラーや前走兵庫女王盃を勝って臨むライオットガール、ダートグレード競走2勝のアーテルアストレアなど、今年は強敵が多数参戦。

上昇度は最上位のオーサムリザルト、距離ベストのアイコンテーラー、成長力が目覚ましいライオットガールとどの馬も魅力は十分あるが、不安材料も多い。オーサムリザルトは斤量も増えてパドックでもうるさいところを見せており、ライオットガールも好走の条件はそこまで広くない。アイコンテーラーも広いコースの方が合いそうで、コース適性の差で取りこぼす可能性も。

今回対抗馬として最有力視したいのは、アーテルアストレア。右回りでも勝ち鞍はあるが、7勝のうち6勝が左回りで、ベストは左回り。大外枠に入ったのも好材料で、オーサムリザルトを見て運べるのは好都合。昨年のこのレースは4着に敗れているが、一昨年暮れから昨年の年明けにかけて2勝クラス、3勝クラスを連勝してオープン入りと着実に地力を強化してきた。今なら骨っぽい相手でも十分好勝負は可能だろう。対抗馬として最有力視したい。