【フェブラリーS予想2022】8歳インティ、逃走劇ある

19年覇者のインティは、復権を狙って今年四度目の同レース参戦。

2019年は逃げ切っての快勝でしたが、昨年はこれまでの先行策から一転して後方3,4番手に控えての競馬を展開しました。しかし、道中掛かってラストはもたず、6着に食い込むのがやっとという内容でした。

その後のかしわ記念(3着)とマイルCS南部杯(4着)でも控えて速いを上がりを使って好走。しかしまた前走のチャンピオンズCでは、控える競馬をしていた近走から一転、2番手から4コーナー過ぎで逃げるソダシを交わしに行く積極的な競馬を展開してきました。もともと前での競馬が多かったので特別驚くことではありませんが、以前は気性難でスピード一辺倒だった馬が、控える競馬も出来るようになってきたのは気性がだいぶマシになってきた証拠でしょう。

この馬の強みはこの“自在性”。今回も逃げ馬の最有力候補であるソダシの出方がカギになってきそうですが、メンバー構成的にはハナに行けるチャンスは十分。行く馬がいれば行かせて、自分が行く形になっても良いでしょう。この馬については相手関係云々よりも、いかに自分との戦いでスムーズな競馬ができるかどうかがポイント。この馬のリズムで走らせれることさえできれば、大崩れはしないはずです。

年齢による衰えが出てきてもおかしくない8歳馬ですが、近2戦のG1戦での善戦ぶりから衰えはさほど感じられません。むしろようやく精神的な落ち着きが得られて脚質に幅が出るなど成長が見られます。それでもなるべく自分の競馬をするとなれば、やはりうまくハナを切ってスローに落とし込めていく競馬がこの馬にとっては理想的と言えるのではないでしょうか。

サウジのG1へある程度好メンバーが流れていることもあり、今年は例年のフェブラリーSよりもやや格は落ちる印象。本命とまではいかずとも、3着内に絡んでくる可能性は高い1頭。相手におさえておいて損はないと感じます。