【アルゼンチン共和国杯2022予想】キラーアビリティ&テーオーロイヤルは“危険な人気馬”?適性面から浮上する2頭とは

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今週は長距離ハンデ重賞「アルゼンチン共和国杯」が東京競馬場で開催。今年は4歳古馬のテーオーロイヤルと期待の3歳馬キラーアビリティの世代対決が最大の注目カードとなりそうだ。

ただ、3000m以上の長距離で好走しているバリバリのステイヤーのテーオーロイヤルにとってこの距離は短すぎる印象。逆にキラーアビリティは2400mのダービーで6着に敗れており、血統的にも距離が延びて良いタイプに思えない。いずれも“危険な人気馬”とも言えそうだ。

適性面で合いそうなのは2500mの目黒記念・2着、日経賞・3着という実績を持つヒートオンビートだ。これまで重賞を8戦して【0-3-2-3】と勝ち切れていないところがあるが、馬券圏内に好走しているレースはいずれも2000~2500mの距離ということで、距離適性は一番マッチしていると見る。東京コースも同舞台である目黒記念で2着に好走しており、中京・東京といった左回りのコースで速い上がりを使って好走している実績もある。東京の2500mはベスト舞台と言って良いだろう。

中団あたりで脚を溜めて、終いを生かす競馬を得意とする馬で、終いの脚は確実に繰り出してくる安定感の高い馬だ。テンのペースは落ちつきやすい同レースだが、道中は流れる傾向が強く、良馬場時は差し馬が台頭しやすい特徴がある。ここは軸としての信頼度は高い1頭としてヒートオンビートを有力視したい。

対抗で注目しているのは、同じく2500mという距離が合いそうなハーツイストワールだ。前走は2600mの札幌日経OPを3番手から抜け出す正攻法の競馬で快勝。これまでのキャリア16戦は【5-7-0-4】と安定しており、連対しているレースは全て2000~2600m。東京コースも9戦して【3-5-0-1】と好成績だ。2走前の東京2400mで行われた早春Sでは中団追走からメンバー上がり最速の脚を使って快勝しており、東京の2500mは問題なし。

キレる脚はないが、好位追走からのスタミナ勝負ならこの馬だろう。今回は55kgと斤量面でも優位。前走の札幌日経OPでは直線後ろから脚を伸ばしてくるボスジラをおさえきって快勝しており、力関係的にもここは面白い1頭となる。

人気を集めそうなキラーアビリティ、テーオーロイヤルの上位2頭を危険視するなら、適性面で上位となるヒートオンビート、ハーツイストワールの2頭を中心とした馬券で勝負してみるのも手ではなかろうか。