【オークス2024予想】能力一枚上、ステレンボッシュ二冠濃厚か?

第一冠の桜花賞に続く、牝馬クラシック第二冠「オークス」がいよいよ開催だ。今年“樫の女王”に輝くのは一体どの馬か?

主役はやはり桜花賞を制したステレンボッシュ。前走の桜花賞はスタートこそスムーズではなかったが、二の脚でしっかりとリカバリーして中団に付けて追走。道中馬群の中で窮屈な競馬を強いられながらも、直線は上がり3F33秒4の脚で伸びて快勝した。4コーナーで前のアスコリピチェーノが外へ出していった瞬間、内のスペースから切れ込んで先に動いていく見事な立ち回りを見せた。

2走前の阪神JFでは控えて追走し、直線は外から上がり最速33秒5の脚で伸びて2着と、ハイレベルなマイルG1で連続好走。マイルの高速戦で勝ち負けを演じてきているが、脚を使い切っているようには見えず、この距離がギリギリという印象は全く受けない。むしろマイル適性に寄った他の桜花賞組がパフォーマンスが落ちる可能性が高く、アドバンテージはこちらにあると言って良い。

仕掛けてからの反応や伸びは“キレ”というよりは持続力に寄った伸びで、エンジンがかかってからの爆発力は強烈だ。道中の折り合いもスムーズで、かかる心配はなし。広い東京コースなら溜めた脚を存分に伸ばし切ることができるのではないだろうか。血統的にも距離延長はむしろプラスに働く可能性は高い。

ただ勝ちきれていないレースもあり、出遅れ癖、モレイラ騎手から戸崎騎手への乗り替わりなど不安要素もあるが、アスコリピチェーノが参戦しない今回はメンバーレベルを考えると能力は1枚上。東京コース替わりはプラスに働きそうで、距離適性も十分に見込めるなど好条件も十分に揃っている。不安よりも期待度の方が高く、よほどのアクシデントがない限り、二冠達成は濃厚に思える。