【小倉大賞典2025予想】ヤマニンウルスは危険な人気馬か、初芝への適性はいかに?

中距離路線での飛躍を目指す馬が集結する一戦「小倉大賞典」が開催。

前走の名古屋大賞典・6着から巻き返しを狙うヤマニンウルス。3番手の内を追走と位置取りは普段通りだったが、3コーナーから直線へかけての反応や手応えは薄かった。鞍上の武豊騎手はレース後に「乾いたダート」を敗因の一つとして挙げており、あくまで状態面については良好であったと主張。

武豊騎手とは1勝クラス、3勝クラス、プロキオンSの3戦でコンビを組んで3戦3勝と好成績だ。中央の砂を走ってきた同馬の手応えを知っている鞍上が言うのだから信憑性は高い。とは言え、初芝となる今回も大きく言えば“馬場への適性”が課題となる。

ダートOPのアルデバランS除外からのシフトということで本来狙っていたレースではないものの、芝の走りは見てみたかった馬。馬格があるのでパワータイプという印象もあったが、前走の名古屋大賞典でパワー不足が露呈した。賞金を加算したいという中でローテーション的にも同レースは試走としてはちょうど良いレース。ストライドの大きさとスピードを生かす先行馬であり、芝適性さえ問題なければ難なく勝ち切る可能性もありそうだ。

とは言え、芝初挑戦でトップハンデの58.5kg、さらに鞍上は初コンビとなる藤懸騎手へ乗り替わりと決して楽な条件では無いのも事実。ダートの実績や芝への期待度から人気する可能性が高く、買い難い1頭ではあるが、買う買わないは別としてここでどのような走りをするのかは多くのファンが気になるところ。あらゆる壁を乗り越え、芝路線で新たな道を開けるかに注目だ。