中央・地方ともに売上げ好調!競馬人気復活の理由とは?
斜陽産業の代表とも言われた競馬が今期から各方面で売上を伸ばしていることが明らかになってきました。先月にもばんえい競馬売上V字回復のお知らせは致しましたが、地方競馬にも流れが来ている模様です。
現在年間工程の64%に当たる184日を消化した時点の中央競馬の売上が前年比で2.9%増の1兆5982億4529万円。3月22日時点では前年より下回っていたのが、その後の急上昇で現状に至ります。
JRAの見解では景気回復に伴う競馬ファンの可処分所得増加を要因と見ているようですが、GⅠ競走での売上は11レース中7レースが前年よりも売上が上昇といったデータから大レースのみ参加するライトな競馬ファンが戻ってきているということも一つ大きな要因としてありそうです。
また、馬女(ウマジョ)など既存の競馬ファン以外へのアプローチも新規の売上増加へ影響していると見ることができるでしょう。
一方地方競馬も、JRAへの顧客増加に伴いIPATによる地方への投票増加も見込まれ、昨年時点ですでに地方競馬の売上の約9%ほどがIPATによる売上となっています。
温暖な土地柄を活かし通年でのナイター開催を実施している高知競馬も存続の危機から脱し上半期は前年比で43%増のV字回復。ばんえい競馬、高知競馬などその地方特有のセールスポイントに地方の生きる道は残されています。
また、IPATによる連携で中央競馬が盛り上がることで少なからず地方への還元もできるため、これからのJRAによる更なるプロモーションにも期待がもてます。