【JRA】マカヒキ引退・種牡馬へ、9歳まで走り続けた“タフ”なダービー馬

昨年10月の京都大賞典を勝利以降、勝ち星から遠ざかっていたマカヒキ(牡9、友道康夫厩舎)が、現役を引退することが明らかになった。25日、同馬を管理する友道調教師が明かした。今後は北海道新ひだか町のレックススタッドで種牡馬入りする予定となっている。

マカヒキは2015年10月にデビュー。無傷の3連勝で翌年2016年の弥生賞を制し重賞初勝利を果たすと、続く皐月賞では2着に好走し、その後の日本ダービーを制してダービー馬に輝いた。同年秋はフランスの凱旋門賞に挑戦し14着に敗れたが、前哨戦であるニエル賞を制し海外重賞初制覇を達成するなど国内外のG1戦線で活躍した。

その後は2017年の大阪杯とジャパンCでいずれも4着、2019年の大阪杯とジャパンCでも同じくともに4着に好走するなど中長距離G1戦線で善戦したが、2021年の京都大賞典勝利以降は4戦連続で二桁着順に敗れるなど不振が続いていた。今年8月に行われた札幌記念・16着がラストランとなった。

近走はかつて見られた自慢の末脚にも陰りが目立っていたが、4歳時には骨折から無事戦線復帰を果たし、以降も9歳という年齢まで脚元の問題がないまま走り続けたその姿に勇気をもらい、応援し続けたファンも多いはず。今後は種牡馬としての活躍を応援するとともに、産駒の誕生を楽しみに待ちたい。

マカヒキは父ディープインパクト、母ウィキウィキ、母父フレンチデピュティという血統。通算成績は28戦6勝、うち重賞は4勝。マカヒキ号、お疲れさまでした。