【ローズS予想2018】巻き返しに燃える馬たち

記事「【ローズS予想2018】巻き返しに燃える馬たち」のサムネイル画像

秋雨前線も活発になり、ひと雨ごとに秋の気配を感じる季節となりました。

東の秋華賞トライアルの「紫苑ステークス」が終了し、舞台を西の阪神へと移し「ローズステークス」がいよいよ16日(日)に開催されます。

オークスで3番人気に推されながらも6着に敗れたサトノワルキューレをはじめ、9着のオールフォーラヴ、13着のカンタービレ、挫跖(ざせき)でオークスを取り消し、桜花賞4着以来の実戦となるトーセンブレスなど、春のクラシックで苦杯を喫した馬たちが集まりました。今年はオークスの上位馬がほぼ秋華賞へ直行するので、当然と言えば当然です。

フローラSとオークスの結果から見れば、サトノワルキューレがここでは最有力ではないでしょうか。阪神コースは3走前のゆきやなぎ賞で勝利しており1戦1勝。1800mはデビュー戦以来と久々ですが、最後の直線は約474mと長く、得意の末脚が生きそうな条件です。ダービー4着のエタリオウを撃破していることからも、能力上位の存在と言えるでしょう。

1800mの実績で見れば、2戦2勝で重賞のフラワーCも勝利しているカンタービレも条件は悪くありません。サトノワルキューレとは同じ中竹和也厩舎に所属しており、先週は一緒に3頭併せでCWコースで調教を行っております(サトノワルキューレは5F70秒8-11秒7。カンタービレは、同70秒3-11秒7でそれぞれ併入)。初コンビとなるC.ルメール騎手の手綱さばきにも注目です。

オークスの実績だけで見れば9着のオールフォーラヴはカンタービレ以上。こちらも1800mは1着1回、2着1回と連対率は100%です。前走は初めての輸送ということでイレ込んでいた部分も敗因の1つと考えられますので、慣れた阪神コースに戻るのは条件好転です。

久々の実践となるトーセンブレスは、桜花賞組では最上位。今はツメの不安も解消されている様子ですが、約5ヶ月の休み明けがどうかが気になるところです。春を消化不良で終えている為、疲れはなさそうですが、もたつくところもあるのでやはり休み明けのコンディションが気になります。

紫苑Sを回避し、ローズSへと切り替えてきたフィニフティは、中4週と間隔が1週伸びましたが、輸送がなくなったことが吉と出る可能性もありそうです。

クラシック組ではありませんが、小倉の青島特別を快勝したサラキアも、チューリップ賞とフローラSでいずれも4着と期待できる実績があり、注意したい存在です。

有力馬は全てが好条件というわけではなく、伏兵馬が台頭する余地は十分。7番人気以下の馬が現在5年連続で1頭は必ず馬券に絡んでおり、全体的にレースが荒れやすい傾向があります。

本番の秋華賞を占う上でも重要な一戦であるローズステークス。馬券妙味が高いレースとしても注目です。