メイショウナルトとトウケイヘイローの逃げ合いで七夕賞は共倒れも?

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夏と言えばメイショウナルト

2014年に七夕賞を勝利したメイショウナルトが今年も七夕賞に参戦予定だ。
昨年は七夕賞までは2ケタ着順が続き不調の中にあったが、テン乗りの田辺裕信騎手がこの馬で快調に飛ばして逃げ、見事な逃走劇を図ってのVだった。雨上がりの馬場だったのにも関わらず、レースレコードでの勝利だった。その後も快調に逃げのスタイルで小倉記念(G3・3着)や福島記念(G3・3着)で健闘している。メイショウナルトは気分屋なところがあるので気持ちよく前へ出て自分のペースで走らせたいところ。あとは夏に強い馬で、2ケタ着順が続いていても6~8月になると変わり身で体調が上がってくる夏に強いセン馬の典型だ。夏競馬となると期待も大きい。

トウケイヘイロー復活か

さて、そんなメイショウナルトと同じ逃げ馬が今年の七夕賞に登録してきた。トウケイヘイローである。鳴尾記念(G3)、函館記念(G3)、札幌記念(G3)と3戦連続で逃げて勝ち、夏競馬を沸かせた。この馬と武豊騎手とのコンビでの逃走劇に沸いた競馬ファンも多いのではないだろうか。しかし、その後海外での連続出走が響いたのか屈腱炎になってしまい、昨年8月に休養が発表された。

逃げ馬2頭ご対面

トウケイヘイローは約9ヶ月間の休養の末、優勝経験のある夏の鳴尾記念(G3)を復帰レースに選んだ。この鳴尾記念にはメイショウナルトも出走しており、逃げ馬2頭が鉢合わせることとなったのだ。気分良く逃げて流れをつかみたいメイショウナルトに、屈腱炎明けの逃げ馬トウケイヘイローだ。どちらがハナをきるかが注目されていた。
スタートしトウケイヘイローが積極的にハナをきって行く。道中でメイショウナルトもある程度は突いていたが、トウケイヘイローは気にせず自分の理想的なペースで逃げていく。しかし最後は直線で追い出されても全く反応が無くそのまま沈み、メイショウナルトもそれにつられるようにして同じく沈み、メイショウナルト9着、トウケイヘイロー10着と仲良く揃ってゴールした。武豊のトウケイヘイローがハナをきるならメイショウナルトの幸騎手は譲るしか無かったか。トウケイヘイローは怪我明けでまだ力が戻ってきていないか、という感じだが、メイショウナルトはやっぱりハナを切らないと走らなそうだ。結果中途半端な結果に終わってしまった。

七夕賞で再戦

七夕賞ではまたこの2頭の先頭争いが見られるか。トウケイヘイローは使いながら復活していく感じだろう。どこまで闘える状態に戻っているかというところを見極めたい。
メイショウナルトは前走の幸騎手から津村騎手へ乗り替わりの予定で、積極的にハナをきって馬の気分をノせることができれば好走する可能性はある。この2頭の先頭争いが見ものだが、2頭ともハナをきって気持よく自分のペースで逃げてこそ力が発揮するタイプ。似たタイプの逃げ馬が2頭もいるとお互いにやりにくそうである。共倒れにならなければ良いが・・・。