【JRA】王者オジュウチョウサンが競走馬登録抹消、種牡馬に

障害G1・9勝を挙げたハードル界の王者・オジュウチョウサン(牡11、和田正一郎厩舎)が27日に、JRAの競走馬登録馬を抹消することが明らかになった。今後は北海道沙流郡日高町の坂東牧場で種牡馬となる予定。JRAが26日、公式ホームページで発表した。

オジュウチョウサンは2013年10月に東京の芝1800mでデビュー。新馬戦と未勝利戦の芝レースはいずれも大敗し、3戦目で障害へ転身。障害4戦目でようやく勝利と初勝利までは時間を要したが、2016年の中山グランドジャンプを快勝すると、2018年の同競走まで障害重賞9連勝を達成。その後、平地競走にも出走し2勝をあげると、2018年の有馬記念に武豊騎手とのコンビで出走し、「二刀流馬」として大きな話題を呼んだ。

平地競走は2019年のステイヤーズS(6着)が最後となったが、以降障害へ復帰後も勝ち星を積み重ね、2020年11月の京都ジャンプSで3着に敗れるまで障害重賞13連勝の金字塔を打ち立てた。

今年は中山グランドジャンプで5連覇を含む6度の優勝を果たし、障害G1での勝利数は史上最多の9勝。中山大障害は3度制覇。JRA賞の最優秀障害馬は4度選出。ラストランとなった24日の中山大障害は6着い敗れ引退の花道は飾ることは出来なかったが、障害G1を9勝と色褪せることのない輝かしい成績を残してターフをあとにした。

オジュウチョウサンは父ステイゴールド、母シャドウシルエット、母の父シンボリクリスエスという血統。通算成績は40戦20勝(うち障害32戦18勝)。オジュウチョウサン号、お疲れさまでした。