【有馬記念2021予想】“令和のツインターボ”パンサラッサ、大逃げ決めるか?

記事「【有馬記念2021予想】“令和のツインターボ”パンサラッサ、大逃げ決めるか?」のサムネイル画像

前走の福島記念を逃げ切り、重賞初勝利を果たしたパンサラッサ。1000m通過57秒3という超ハイペースで逃げ、そのまま後続に影を踏ませず4馬身差を付けて押し切る圧巻の勝ちっぷりだった。これは93年の七夕賞を逃げ切った“快速車”ツインターボの57秒4を上回るほどのペース。「令和のツインターボが現れた」と一躍注目を集めた。

今回も「迷いなく、行くしかないでしょう」と、陣営は堂々のハナ宣言をしており、有力な逃げ馬候補として注目を集めている。2000mまでしか経験しておらず、初の2500mをこなせるかが鍵となりそううだ。近走の逃げっぷりを見る限りスタミナに関してはそこまで不安視する必要はなさそうなので、あとは気分良く走らせることが出来るかどうかだけだろう。

同じ逃げ馬候補には菊花賞を逃げ切ったタイトルホルダーがいるが、こちらは逆に「ハナに拘らない」と陣営は宣言。実際、菊花賞のように楽に逃げさせてはくれるほどマークは薄くないだろうし、鞍上もテン乗りとなる横山和生騎手へ乗り替わりなら、無茶はさせない可能性が高い。

となれば、パンサラッサの大逃げも考えられなくもない。ハナを切って逃げた場合、58秒台でもおそらく無謀なペース。59秒台前半あたりで逃げれる一人旅が理想的と言えよう。もしくは、タイトルホルダーがハナを切った場合、番手に付けて風避けにしながら、前残りのタップを刻んで逃げ馬の恩恵を受ける形で進めていく展開もアリだ。

何れにせよ、とにかくこの逃げ馬候補の2頭が真正面からぶつかり合ってはいけないというのが大前提となる。お互いにゲートの出とダッシュは鋭いので、お互いの出方はしっかり見ておく必要がある。ただ、パンサラッサのここでの強みは“マークの薄さ”。クラシックの一戦を勝ったタイトルホルダーはマークも厳しいだろうが、パンサラッサは大逃げしても競りかけてくる馬自体居ない可能性の方が高い。有力馬がけん制し合う展開なら、単騎逃げでそのままというケースも十分考えられるだろう。

マークされず逃げ残れば大波乱の立役者にも。能力的には見劣りだが、展開がハマる可能性は十分にあるので、おさえておきたい1頭だ。