【札幌2歳S回顧】外枠の差し馬が上位独占。先行馬は次走狙い目
このレースは基本的に余程能力が抜けていない限り、差し馬が圧倒的有利になるレースである一方、この時期の新馬は少頭数で行われる場合が多くスローペースで逃げて勝つレースが多い。
その新馬から能力の拮抗した馬達でレースをするので、新馬で逃げて勝った馬は重賞で逃げれなかった場合かなり強いストレスがかかる。
この札幌2歳Sは基本的に脚を溜めて差した競馬をしたことがあるという経験値がかなり大事なレース。新馬逃げて圧勝→重賞より未勝利で差して勝ち→重賞の馬の方が基本的にパフォーマンスを上げやすい。
勝ち馬ジオグリフはちょっとここでは能力が3枚ぐらい抜けてた印象。馬なりで4角回ってあとは突き放すだけのレースとなった。新馬も後半4ハロン11秒台4つ並べるだけの脚力があり、次走が東京となれば負けようがなさそう。ドレフォン産駒だからなんとも言えないが、少なくとも2歳のうちはこの世代の中心だろう。
2着アスクワイルドモアは最後差し込んできて2着。新馬から3戦差す競馬をやってきたのがここで活きた印象。かなり展開に恵まれてのものなので、今後はしっかりポジションを取れる様にならないと厳しそう。
3着トーセンヴァンノもこれまで差す競馬をやってきたのが活きた形。今回は完全に展開に恵まれてるので、この馬もしっかりポジションをとれるようにならないと厳しい。
4, 5, 6着のリューベック・トップキャスト・オンリーオピニオンは前走逃げて勝ってるので同じように先行したがやはりこの時期の2歳で1分フラットで札幌最終週の馬場で入ったらそりゃ最後止まる。
リューベックあたりはディアドラの全弟で次走も人気するだろう。オンリーオピニオンは牝馬で地味だが馬格もあって強そう。この3頭は今回かなり厳しい展開だったので、狙うなら2, 3着馬より断然こっちの逃げて負けた組だろう。