【エリザベス女王杯予想2015】メイショウマンボ、"復活"の条件とは?
メイショウマンボは2013年のエリザベス女王杯の覇者だ。連覇がかかっていた昨年は2番人気に推されるも見せ場なく12着に終わった。それ以降も2桁着順が続き、2走前の交流重賞で6着に入着したレース以外は8戦連続で2桁着順で敗れている。嘗て見せた鋭い末脚はもう見ることができないのだろうか?今年のエリザベス女王杯にも出走予定となっているが、馴染みの舞台で復活を望むファンも少ない無いであろう。
これまでのレースぶりだが、道中では変わらずの後方からの競馬で走れているが、直線では元気が無い。最期の直線で得意の末脚を期待するも、不発が続いている。助手を務める塩見氏はコメントで「どこも体に痛いところがないので、気持ちの問題だと思います」と語り、精神的な問題を指摘している。前走の府中牝馬S(14着)では最終追い切り時点での馬体重が510kgあったが、レースでは488kgと大幅に馬体重を減らしている。走ることが嫌になってしまった競走馬はレース直前になるとストレスを感じだし、カイ葉食いが悪くなるといった馬もいる。馬は非常に賢い生物だ。人間と一緒で何か自分がしたくないことをする前は気分が下がるし、それを強要されようものなら言うことだって聞かなくなる。馬とてそれは同じである。
しかしまだ希望の光はある。週末の京都は馬場が渋る可能性が出てきたが、メイショウマンボにとって馬場が渋るのは大歓迎。2013年のエリザベス女王杯を制した際も天候は雨で馬場は重発表だった。馴染みの舞台で自分が好む環境のもと走ることができれば、最期の直線を追ってくれるかもしれない。好不調の波が激しいところは父のスズカマンボ譲りでそっくりだが、驚異の末脚もキチンと受け継いでいる。痩せても枯れてもG1馬はG1。馬体重が大幅に減ければ、調教内容も悪くなければ、馬場も重くなれば一発はある。全ての条件が揃った時にこの馬の復活劇が見れるかもしれない。