【京都記念2025予想】恵みの雨となるか?ソールオリエンスが重馬場を生かして復権を狙う

一昨年は皐月賞を制し、ダービー・2着、菊花賞・3着とクラシック三冠全てで馬券に絡んだソールオリエンス。皐月賞勝利を最後に白星から遠ざかっており、前走のジャパンCでは9番人気14着と大敗を喫した。

ただ、外枠から果敢に出していき番手につけていったのは好感が持てる。1コーナーを3番手以内でまわったのはなんとデビュー戦ぶり。結果はついてこなかったが、スローペースから瞬発力勝負の展開では致し方ないとも言えよう。

この馬が復活の兆しを見せたのは前走からではない。2走前の天皇賞・秋でも課題であったスタートを難なくスムーズに決めると、中団追走から最後もしぶとく伸びて0秒4差の7着。気性の難しさや大味の不器用競馬が基本だったこれまでを考えれば、ここへきて成長力が見られた一戦でもあった。

結果がついてこなければ後方待機からの末脚一閃スタイルに戻す可能性もあるが、今年は逃げ馬らしい逃げ馬が不在で、スローペースとなる可能性が高そうなメンバー構成だ。残り6Fあたりからの持続力勝負になればソールオリエンスにとっては好都合。時計がかかる展開と馬場にめっぽう強いタイプで、3走前の宝塚記念でいきなり2着に激走したのは重馬場で外伸び馬場が大きくプラスした影響だろう。京都コースも2戦して2着、3着と相性は良く、下り坂と長い直線はこの馬の走りに合う。

さらに好都合なのは今週末の京都は“雨”という点だ。得意の京都コースでタフ馬場の持続力勝負となれば、久々に勝利の美酒を味わうことができるのではないだろうか。