タフに駆けたサイモンラムセス、種牡馬としての活躍に期待

昨年6月の鳴尾記念を16番人気ながら4着に好走して引退したサイモンラムセスが、繋養先である日高町のサンシャイン牧場で種牡馬としてのファーストシーズンを迎える。

サイモンラムセスは父ブラックタイド、母コパノマルコリーニ、その父マヤノトップガンという血統で、半妹のオパールムーン(牝3、父ヴィクトワールピサ)は昨年のファンタジーS(G3)の2着馬。

現役時代は、小牧太騎手を主戦に逃げる競馬で活躍。連闘・連勝しての宝塚記念出走、14番人気での小倉大賞典(G3)3着激走などの実績を残し、話題を集めた。10歳まで走ったタフな馬で、ラストランとなった昨年の鳴尾記念では16番人気ながら4着に食い込み、最後まで競馬ファンを沸かせた。同期にはキズナ、エピファネイア、ロゴタイプらがいる。通算成績は68戦5勝。

ブラックタイドの後継種牡馬には現時点でキタサンブラック、コメートがおり、それに続く種牡馬入りとなる。重賞こそ未勝利だったが、タフで丈夫な良血故、種牡馬としての期待度は大きい。先週23日の時点では、花嫁候補として2頭が決まっている模様。第二の余生、いい仔を輩出していただきたい。