サトノアレスはダービー回避、今後はアメリカ遠征も視野に?

昨年末に2歳G1の朝日杯FSを制して2歳王者に輝いたサトノアレス(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎)は、目標としていた日本ダービーを回避することが明らかになった。8番人気に推された前走の皐月賞では結果は11着。2走前のスプリングSは4着で、朝日杯FSを勝利後は馬券に絡めない競馬が続いている。

皐月賞後は放牧を経て美浦のトレセンへ帰厩。ローテの発表が待たれていたが、同馬を管理する藤沢調教師は「無理はしたくないので、断念することにしました」とコメントし、ダービーは回避することを決めた。

今後についてはまだ未定となっているが、米国で7月8日に開催されるベルモントステークス(米G1、ベルモントパーク・芝2012m)に招待されていることなどからも、米国遠征も選択肢の一つとして検討されるようだ。一方で、国内なら函館で7月2日に開催される巴賞(OP、函館・芝1800m)も候補にあがっているようで、どこを目標に調整されていくかはまだまだ不明といった状況だ。

無理をしたくない状況の中で海外遠征を検討していたり、ここへきて函館の巴賞を候補にあげるなど、なかなか掴み所がわからない藤沢厩舎ではあるが、朝日杯の激走からも期待度はまだまだ高い馬。今後どのようなレース選択をしていくのか、期待して注目していきたいと思う。