【川崎スパーキングレディーC予想2023】グランブリッジは距離不安?買うならマイル適性がある〝この馬〟

5日の川崎競馬では、夏に行われる牝馬限定のマイル戦「スパーキングレディーカップ」が開催。過去10年の勝ち馬からJBCレディスクラシック勝ち馬が3頭出ており、秋の大舞台へ向けても見逃せない一戦だ。

断然主役はTCK女王盃、エンプレス杯と重賞を連勝中のグランブリッジだ。デビューから11戦して馬券圏内を外したのが1回のみという超堅実派で、どのポジションからでもレースを運べる器用さと堅実な末脚、そして豊富なスタミナがその安定感を生んでいる。

TCK女王盃は福永ジョッキーから川田騎手へバトンタッチされて迎えた一戦。56kgを背負いながらも手応え良く追走し、計ったような差し切りで快勝。前走のエンプレス杯はスタートで出遅れるも、直線では外から豪快に抜け出しゴールに飛び込んで快勝と、近2戦のパフォーマンスは高い。ここは地力上位と見て間違いないだろう。

唯一の懸念は初めての“マイル”と“斤量”だろう。長めの距離で好走してきた馬なだけに、初距離に戸惑う可能性は十分ある。距離については持ち前の器用さで何とかこなせそうな気配もあるが、不安なのは斤量の方だ。

これまでで最大となる58kgがどこまで堪えるか。距離短縮という条件がこの斤量の酷さをさらに引き上げそうだ。前走のように出遅れて、ポジション取りと追走に苦労するようなことになれば最後差し切れるかどうかはいささか疑問だ。

となれば距離がプラスに働きそうなスピーディキックの方が買いやすい。重賞8勝馬と実績は十分。2走前のフェブラリーSと前走のかしわ記念はいずれも6着に敗れているが、牡馬の一線級を相手にしてきた臨戦過程は良い。牝馬同士のここは上位の存在となるだろう。

マイルは得意な条件で、斤量も55kgと軽量。中央勢の壁を超えられるかどうかというところがこれまで何度も囁かれてきたが、今回の条件は勝ちきれる条件。好条件を生かして快勝し、地方生え抜き馬として格好を付けられるかどうかに注目したい。