【地方競馬】“牡馬”なのに“セン馬”で出走?笠松競馬で珍事が発生

8月24日、笠松ダート800mで行われたCランクのレースで、1頭のセン馬が勝利した。笠松・伊藤強一厩舎に所属する4歳馬「ゴールドタイタン」だ。

同馬は3走前の7月27日の笠松1Rから「セン馬」の表記となっており、同レースと8月11日の笠松5Rでいずれも5着に善戦。去勢後2戦続けて5着から、24日の前走でようやく待望の初勝利を挙げてと、良い流れでキャリアを上げてきた印象を受けた地方競馬ファンもいたはずだ。

しかし笠松競馬は9日、調教師の誤った届け出により、ゴールドタイタンが実際とは異なった性別でレースに出走していたことを発表。当該馬は実際は“牡馬”でありながら、前述した7月27日、8月11日、8月24日の3レースを“セン馬”として出走していたことが明らかになった。

競走馬の去勢は、一般的に気性面に問題を抱える馬に対する対策のひとつとされており、効果を見込んで予想のファクターとして重要視するファンも少なくない。史上初の無敗で牝馬三冠達成のデアリングタクトを見出した岡田牧雄氏も去勢をよく取り入れていた生産者として知られており、「去勢明け3~4戦目から期待値があがってくる」とも説明していた。

表記通りなら、岡田氏の言葉通りゴールドタイタンは去勢後3戦目で効果を見せて勝利を挙げたと説明できたが、ここは馬の上昇度を素直に評価すべき一戦であったと言えよう。

笠松競馬は原因究明及び再発防止に取り組むとともに、競馬の公正確保に一層努めるとしている。