【大阪杯2024予想】”世代レベル”が疑問視されている4歳世代のダービー馬、タスティエーラが一矢報いるか?
G1昇格から8年目を迎える「大阪杯」。すっかり春の中距離王決定戦として定着してきた印象があるが、今年に関してはドバイと日程が重なり、有力馬の分散もありそうだ。
それでも今年は重賞2勝のローシャムパークやベラジオボンド、クラシックでオール馬券圏内を果たした4歳馬のソールオリエンス、京都記念を快勝して弾みを付けてきた重賞3勝馬のプラダリアなど、有力馬が多数参戦。中でもとくに注目を集めているのが、昨年のダービー馬タスティエーラだ。
皐月賞・2着、日本ダービー・1着、菊花賞・2着とクラシックはオール連対を果たした世代のエースだ。レベルが疑問視されている4歳世代ではあるが、有馬記念の敗退(6着)だけでタスティエーラの評価を下すのは早計で、直線で前をカットされる不利を受けてのもので、本領発揮とはならなかっただけ。それでもラスト1Fは良い脚で伸びていただけに、スムーズならもっと差は詰まっていたはずだ。
阪神コースは初となるが、レースセンスのある馬で、展開やコースを問わず安定して力を出せるタイプ。皐月賞ではコーナーでも脚を使えることを証明しており、阪神の内回りも合いそうだ。今週はBコース変わりで先行できる器用な馬が有利に働きそうな気配もあり、好位からから押し切る競馬もタスティエーラなら想像できる。
約3ヶ月ぶりの実戦となるが、2月下旬からトレセンで順調に稽古を積み重ねてきており、美浦Wでの2週前は6F80.6-1F10.9、1週前追いでは6F82.2-3F35.8-1F11.2と好時計を連発。本番直行ローテーションで早くからここへ向けて慎重に調整されてきており、着実に状態を上げてきた。前走以上のパフォーマンスは大いに期待できそうだ。
ドバイの影響でやや空き巣気味なメンバーとなるここで負ける馬ではないと信じるファンもまだ多いはずだ。世代レベル云々でオッズが落ちるならむしろおいしく、ここはある程度の信頼度を持って狙ってみるのも手だろう。