【桜花賞予想2018】ラッキーライラック1強ムード、難解なのは相手選び

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全国的に暖かい日が続き、各地で桜が満開となりました。2018年も新年度の4月となり、桜が咲き乱れるこの時期の名物競走「桜花賞」もいよいよ次の日曜日に阪神で開催となります。初夏に行われるオークス、秋の秋華賞と共に、牝馬三冠レースのひとつに位置づけられており、春の牝馬クラシック路線を占う重要な1戦となります。

今年の優勝候補の最右翼と目されているのはオルフェーヴル産駒のラッキーライラック。昨年12月には阪神JFを優勝し、2歳王者に輝きました。デビューから一貫してマイルを走っており、負けなしの4連勝と絶好調です。

前走はトライアルのチューリップ賞に出走し、単勝オッズ1.8倍の圧倒的人気に応えて優勝しました。ペースは遅く、後半の直線勝負に重きが置かれたレース内容でしたが、好スタートを切って単独の3番手から追走すると、直線で外に持ち出され、前を交わして2馬身差の完勝でした。

阪神JFの時はまだレベルを疑問視するファンも少なくなかったと思いますが、前走のチューリップ賞では早めに抜け出し目標になりながらも2馬身差の完勝と、良い意味で期待を裏切るレースぶりを披露してくれました。

今年の桜花賞は、シンザン記念で牡馬相手に強い勝ちっぷりを見せたアーモンドアイや、キャリア3戦目で挑戦したフェアリーSを快勝したプリモシーンらを始め、チューリップ賞2着のマウレア、3着のリリーノーブルなどなかなかのメンバーが揃いましたが、総合力や成長力において、ラッキーライラック以上に評価できる馬はいないでしょう。

近2戦は桜花賞と同じ舞台である阪神の1600mで、いずれも完勝の内容。阪神JFとチューリップ賞でマウレアとリリーノーブルを破っており、勝負付けも済んだ感があります。となるとライバルは他路線組にいる可能性もあります。

過去にジュエラーやジェンティルドンナ、マルセリーナといった桜花賞馬を輩出しているシンザン記念組はデータ的にも注目すべきでしょう。今年は勝ち馬のアーモンドアイが同競走から駒を進めてきますが、今年のシンザン記念は馬場も重く、勝ち時計もそこまで早くはありませんでした。2着馬だったツヅミモンも同競走後のクイーンCで12着に大敗していることからも、レース自体高く評価しにくい部分があります。

逆に、これまで勝馬を輩出したことがないフェアリーSから進めてくるのはプリモシーン。フェアリーSでは本命視していた馬でもあり、個人的に気になっている一頭です。桜花賞に出走していれば人気上位の一角となっていたであろうクイーンCの勝馬テトラドラクマを、フェアリーSと未勝利戦で負かしていることからも、強い馬であることは確かです。

プリモシーンが優勝した前走のフェアリーSは、スローの団子状態から直線で末脚勝負という内容でした。展開面でテトラドラクマにとって厳しい競馬となったことで恵まれた部分もありますが、3~4コーナー中間では11秒台に入っており、そんな中で3~4コーナーで好位の外から流れにのって直線でも最後までスピードを落とさなかったのは、力が無いとできる芸当ではないと思います。実績のないローテーションですが、データを突き破る力はある馬だと思っております。

何れにせよ、今年の桜花賞はラッキーライラックの1強ムード。2番人気以下がどのようなオッズになるかも非常に気になるところ。軸はすっと決まりそうですが、相手選びに難儀しそうなレースとなりそうです。