ヨシオ、東京大賞典へ選定

記事「ヨシオ、東京大賞典へ選定」のサムネイル画像

2020年を締める一戦「東京大賞典」の選定馬が発表された。3連覇を狙うオメガパフューム、浦和記念を制したダノンファラオ、地方からは昨年2着のノンコノユメ、同3着モジアナフレイバー、2015年覇者サウンドトゥルーといった強者が名を連ねた。

ただ、豪華な顔ぶれを差し置いてまず一番に注目したのは森秀行厩舎の「ヨシオ(牡7)」である。

ヨシオは11月29日に出走したジャパンC(15着)から連闘でダートG1・チャンピオンズC(16着)に参戦。連闘に続き間髪入れずに年末の東京大賞典というローテーションはさすがに馬の疲労が心配だ。地方所属馬の使われ方を見ればこのくらは普通だが、今年はすでに12戦というのは中々ハードであろう。

もともとダートの中距離路線を主戦場としていたが、今年は上半期はダート短距離路線で奮闘。結果を残せず中距離へまた戻ってきたというところで芝のジャパンC参戦。ジャパンCはチャンピオンズCの叩きであったと言えるが、チャンピオンズCで仕上がってからもまだまだ馬が元気であるということなのだろう。

一昨年は森岡のマーキュリーCで2着、佐賀のサマーチャンピオンで3着に好走しているので、地方の砂は問題なさそうだ。JRAの選定馬はウェスタールンド、オメガパフューム、ダノンファラオ、デルマルーヴル、ハナズレジェンド、ヒストリーメイカーなど他6頭。まずまずのメンバーだが、前走からメンバーの格が落ちるのは明白だ。オメガパフューム以外の馬のオッズがなかなか読みにくく、混戦模様となりそうな気配もある。

中央のダートから地方の砂へ、1800mから2000mへの距離延長はプラスに働きそうであり、メンバーの格も落ちる。確かにローテーションは酷だが、条件好転となるここでしっかりと状態も良好であれば、馬券圏内の可能性は十分ありそうだ。