【ダービー卿CT2016注目馬】準OPで格の違いを見せたキャンベルジュニア重賞取りへ

記事「【ダービー卿CT2016注目馬】準OPで格の違いを見せたキャンベルジュニア重賞取りへ」のサムネイル画像

4月3日の中山メインレースではハンデ戦のマイル重賞・ダービー卿CT(G3)が開催される。登録馬は26頭ということもあり、軽ハンデで1発を狙いたいという馬の陣営もあるだろう。

そんな中で注目してみたいのが4歳牡馬のキャンベルジュニア(美浦・堀宣行厩舎)現在は6戦4勝2着1回の魅力的な成績を残している。

前走は小倉の関門橋ステークス(4歳以上1600万下・芝1800)このレースは前半の1000メートルが58.9という速い流れとなり、前で競馬をした馬にとっては苦しい展開となったが、キャンベルジュニアはこのペースを道中2番手、4コーナー先頭という競馬で後続に3馬身半の着差をつけて圧勝している。小倉の平坦コースで、このクラスのメンバーでは少し力が違う印象を受けた。

キャンベルジュニアの場合は、南半球産の馬であるため、生まれたのが7月27日と日本の馬と比べると約半年ぐらいのハンデがある。まだまだ成長できそうな背景であり、1戦ごとの変わり身というのも期待してみたいところだ。

クラシックが始まる頃の3歳4月にデビューするとキッチリと勝ちあがり、2戦目の夏木立賞(3歳500万 芝2000)も接戦の競馬で制し2連勝。3戦目は重賞のラジオNIKKEI賞(G3)に挑戦したが、このレースでキャンベルジュニアは15着に惨敗している。いつもと同じように先行しながらの競馬であったが、もう4コーナー手前では勝負圏外だった。ここで陣営は休養を選択。

約5か月の休養を挟み、12月の中山マイル戦の1000万条件で復帰すると、このレースを2着馬に0.4差を付けての快勝。完全に休養させたのが良い方向に出た瞬間だった。復帰してからの成績は3戦2勝2着1回となっており、勝つ時は2馬身半差や3馬身半差など非常にインパクトのある勝ち方をする馬だ。

中山での成績は【1-1-0-0】となっており特別な問題はないと感じる。南半球産の馬で思い出すのが、7歳で2010年・高松宮記念(G1)を勝ったキンシャサノキセキ。この馬も堀宣行厩舎だった。南半球産の馬を育てるコツも知っているのも強み。

ローテーションの半年近くの休養を試みる馬は、同じ厩舎で香港マイル(G1)や安田記念(G1)を勝ったモーリスもいる。偉大なマイル王の先輩に続くことができるか。今週はキャンベルジュニアの競馬ぶりにも注目してみたいダービー卿CT(G3)だ。